昨年、日本人は自国で極めて重大な原発事故を経験した。これを日本人一人一人がどう受け止めるか問われている。
今回の原発事故で、現在までに判明したことだけでも大変なことだ。
1.全電源喪失に対して何の備えも訓練もしていなかったこと。
2.事故の拡大により首都圏からの避難が必要となり、日本が国家として機能不全に陥る可能性があったこと。
3.使用済み燃料の行き場がなく原発の建屋内のプールに大量に貯蔵されていて大量の放射性物質の拡散の危険性があったこと。
これらのことをどう考えるのか。日本の原子力技術を過信していただけでなく原発に関係する組織や人材があまりにも欠陥だらけだったことは明らか。「のどもと過ぎれば熱さを忘れる」では済まない。
原発が稼働しないとわが国の経済に深刻な悪影響が生じると声高に主張する人がいる。本当にそうだろうか。原発の存続で、収益を受ける原子力村の人たちではないか。
4月12日「脱原発ロードマップを考える会」が正式に発足する。