やはり低金利のデフレに安住したい日銀 | 加納有輝彦
テーマ:ブログ 2月14日の日銀の事実上の1%のインフレ目標の導入以来、株価が一万円を突破、為替も円安方向となり明らかに効果ありと考える。
しかし、当の日銀は、インフレ目標が日銀自身が長らく拒んできた政策であっただけに、よほど悔しいのか、素直に認めない。
欧州の債務危機が小さくなったこと、アメリカの経済の好転、そのような複合的な要素が絡まり、株価が上がり、円安方向となっており、必ずしもインフレ目標そのものの効果かどうか断定できないと言い張る。
インフレ目標の効果であると絶対に言わない。
これに関しては、幸福実現党ついき秀学党首が、SankeiBizに連載中のMirai Visionの3/2の「日銀のインフレ目標政策は本物か」で次のように締めくくっている。
~金利が上がれば銀行に損失が出ると脅すことで、低金利のデフレに安住したいという日銀とその関係者の下心が窺えます。このような日銀に対しては、引き続き十分な監視と“圧力”が必要です。(http://goo.gl/UW8E5)~
低金利のデフレに安住したいという日銀、、、これを裏付けるようなデータがある。
今年1月のベースマネー(マネタリーベース:日銀が社会に供給するお金の総額)は119兆円、2月のベースマネーは、112.4兆円と市場からマネーを吸い上げてしまっているのである。しかも、2月といえば、インフレ目標を掲げた月だ。(4/2参院予算委員会:民主党金子洋一議員が示したデータ)
表では、インフレ目標といい、裏で、マネーを吸い上げている。これは不胎化政策ではないのか、つまりインフレには絶対させないぞ!とデフレ脱却よりインフレ阻止という心理が、すでに強く働いているのではないか。(4/2参院予算委員会:民主党金子洋一議員の指摘:金子氏は、尊敬する人物に高橋是清をあげているだけあって、安住財務大臣のような財務省のあやつり人形とは違うようだ。)
ついき党首の「低金利のデフレに安住したいという日銀」の心理の表れか?
デフレ脱却どころか、心はすでに、インフレ退治で一杯なのかもしれない。
ああ、貧乏くさい。
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