●本日付「東京新聞」が、頑張っています。
野田ドジョウ内閣の3閣僚が昨日夕、政府として原発再稼動を認めたのを受けて、今朝の「東京新聞」が大特集を組んでいます。
1面、2面、3面、4面、28面、29面……。いずれの頁もトップ扱いです。さらにその上に、26面、27面では見開きで、〝市民運動の進化に「鈍感」 TV報道「足りぬ」〟といった特集を組み、大手マスコミの原発報道を徹底批判しています。
●昨日夕刻から首都圏反原発連合の呼びかけて、1600人もの人々が首相官邸前に集まり、「地震大国に原発は必要ない」「子どもを守ろう」と、抗議の声を上げたとのことです。これも同紙は、大見出しで報道しています。
●「東京新聞」web ページでは、その一部だけしか確認できません。そして同紙が全国紙でないことが、残念でなりません。
●そこで以下に、記事の見出しを引用するとともに、一部の記事をご紹介させていただきます。
●ぜひ今日の「東京新聞」、どこかで手に入れることができる方は、直接ご覧になってみてください。
迫力があります! そして、励まされます!

 ▼ 高い「地元」ハードル
 ▼ 防潮堤・フィルター未整備 防災穴だらけ
 ▼ 大義 変節の果て 値上げ抑制→国債暴落回避 今度は「弱者のため」 検証5時間 工程表追認
 ▼ 発射の陰 拙速結論 タイムリミットありき 地元首長の声にも耳貸さず 首相会見なし
 ▼ 需給 見通し丸のみ 節電効果反映せず 「精査」の根拠薄く
 ▼ 窒素装置 故障相次ぐ 福島第一の1週間 目詰まり以外に原因か
 ▼ 脱原発 民意無視 官邸囲む怒り 「子ども守れ」 1600人デモ
 ▼ 東海村村長 「国に失望した」
 ▼ 佐藤栄佐久前福島知事 「国民意見差し挟めぬ仕組み」
 ▼ 文化人類学者 中沢新一氏 「『自然と共生』破壊へ一歩」
 ▼ 市民団体事務局長 今井一氏 「稼動の是非 国民投票で」 ・・・・・・


東京新聞 (2012.4.13) -----------------------------------------------------------------

■ 大飯再稼働政府方針決定 安全対策置き去り

野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら関係三閣僚は十三日夜の会合で、関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)の安全性と必要性が確認できたとして再稼働を認める方針を決めた。枝野氏が会合後の記者会見で明らかにした。周辺自治体からは安全面で懸念の声が強まっているにもかかわらず、政府は北朝鮮が「人工衛星」と主張する長距離弾道ミサイルを発射した日に、再稼働方針の決定に踏み切った。 
枝野氏は十四日、福井県を訪れ、西川一誠知事、おおい町の時岡忍町長らに説明する。理解が得られたと判断すれば、あらためて関係閣僚会合を開き、再稼働を最終決定する。
ただ、滋賀県や京都府に加え、関電の筆頭株主である大阪市の橋下徹市長らは政府に慎重な対応を求めている。十分な安全対策を置き去りにするかのような政府の姿勢に反発を強めており、協議が難航するのは確実だ。
枝野氏は再稼働を最終決定する時期について「七月以降に猛暑が来る可能性があるので、それまでに理解いただければありがたい」と述べた。
この日の協議では、二基が新たな安全基準を満たしていることを最終確認。さらに再稼働しなければ、二〇一〇年並みの猛暑だった場合、今夏に最大二割以上の電力供給が不足するとする関電の見通しについても、専門家の検証を受けないまま再稼働は必要と結論づけた。
枝野氏は記者会見で「地元はじめ国民から一定の理解を得ないと再稼働はしない。理解を得られるよう最大限努力する」と強調。理解が得られない場合は、関電管内の企業や家庭に一〇年夏の最大電力に比べ「20%プラスアルファの節電をお願いする」と述べた。
首相と枝野氏らは北朝鮮がミサイル発射を予告した初日の十二日も協議。枝野氏は同日の会合終了後、「さらに議論する必要がある」と結論を持ち越し、会合を重ねる姿勢を強調していたが、十三日の会合は一時間足らずで終わった。

朝鮮半島を見れば日本がわかる !  한반도를 보면 일본이 보인다  !
 
     関西電力大飯原発の再稼働について協議する関係閣僚会合に臨む野田首相=13日午後、首相官邸で(久野功撮影)


■ 発射予告初日も原発協議 危機管理に批判も

関西電力大飯(おおい)原発(福井県おおい町)の再稼働問題で、野田佳彦首相と関係三閣僚は十二日、五回目の協議を行った。関電管内の電力需給をさらに精査する必要があるとして結論は持ち越したが、この日は北朝鮮が「人工衛星」と称する長距離弾道ミサイルを発射すると予告した初日。野田内閣は二十四時間体制で北朝鮮の動向を監視することになっていた。にもかかわらず協議を行ったことで危機管理上の緊張感の欠如が指摘されるとともに、しゃにむに再稼働を急ごうという政権の姿勢が鮮明になった。 (関口克己)
首相や藤村修官房長官は同日早朝に官邸入りし、ミサイル発射に備えた。首相も「万全の態勢で備える」と明言していた。だが午後二時までには、午後五時二十分から再稼働のための関係閣僚会合を開くことを決めた。
北朝鮮が発射を予告していたのは十二日から十六日までの午前七時から正午まで。十二日の予告時間が過ぎたのは事実だが、藤村氏は同日午後の会見で「(予告)時間帯以外に発射しないとも見てはいない」とも述べている。発射がないと確証を持てたとしても、首相や藤村氏には北朝鮮の動向から目をそらす余裕はない。なぜ同日の発射がなかったのか、いつ発射する可能性が高いかなど、政府内や各国との協議、分析が必要だからだ。
それなのに、この日に開かなければならない必然性のない協議を設定した。国内のすべての原発が停止する五月五日までに大飯原発を再稼働させるために議論の回数をこなしておこうという思惑が見える。
藤村氏は記者会見で、関係閣僚会合を十二日に開いた理由について「政府は日々、さまざまなことに対応している」と説明。「急いでやっているというふうに報道されるのは心外だ」と反論した。枝野幸男経済産業相も会合後の記者会見で「北朝鮮に振り回されて、わが国の国政を停滞させるべきではない」と強調した。
しかし民主党からさえも「再稼働に前のめる政府の本音が見て取れる」との批判が出ている。


■ 「再稼働断固反対」と抗議 首相官邸前で

関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向け、野田佳彦首相と3閣僚が地元への協力要請を決めた13日、協議が開かれた首相官邸周辺には、インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」での呼び掛けなどに応じた約400人が集まり「再稼働断固反対」と激しく抗議した。
雨の中、官邸周辺の歩道を埋めた参加者を警察官約30人が警戒。
枝野幸男経済産業相が記者会見で「原発の安全性を確認した」と発表したことが伝わると「おかしいよ」「何でだ」とため息が漏れ、シュプレヒコールが一段と大きくなった。


■ 東京新聞 web ページ → http://www.tokyo-np.co.jp/

[この記事はM東京新聞からの引用です。著作権は東京新聞が所有します]


http://sayonara-nukes.org/shomei
↑ 「1000万人署名~脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名」