国民新党の終焉に想う | 加納有輝彦
2012-04-06

国民新党の終焉に想う

テーマ:ブログ
亀井静香国民新党代表と、亀井亜紀子政調会長が、記者会見を開き、国民新党を離脱したと発表した。

2005年綿貫民輔氏を初代代表とし結党し、6年数か月で、亀井亜紀子議員の言を借りれば、本来の国民新党は消えたということになる。

今残った国民新党は、政権にしがみつき、恥を晒し、もはや変質し、本来の国民新党ではないという。

また、まったく正統な手続きなく代表を追放し、党としての正統性のないまま、政党助成金を受け取るなら、彼らは犯罪者集団であると亀井亜紀子議員は、断罪する。


綿貫氏が作った国民新党のモットー、「ぶれず、こびず、おごらず」。

今回の両亀井氏の離党は、このモットーを体現するものだと亀井亜紀子議員は胸を張った。

国民新党は、日本の良き伝統を、市場原理主義、金融至上主義から守る目的があったという。それを象徴したのが、郵政選挙の時の、ホリエモンと亀井静香氏の闘いだったという。

亀井亜紀子議員はリーマンショック以降、金融至上主義の闇が認識され、国民新党の主張に光が当たってきた手ごたえがあったが、理解を広げることができなかった。そして、当初の志を持った人々がいなくなり、メンバーの質が変わってしまったという。

今回のドタバタ劇は、党の規約に細かい規定がなかったことも原因となった。それに対し、亀井静香代表は、「志を同じくした同志で結党した。このような事なんて想定しておらず、細かい規約など作らなかった。」これが正直な言葉と思う。

 当時小泉首相から抵抗勢力とレッテルを貼られ、連帯感が高揚していたであろう。


民主党政権と連立した国民新党は、外国人参政権、夫婦別姓法案などに反対し、重要な役割を果たした。左翼の暴走を亀井静香代表が許さなかった点は、大きかったと思う。

そして、財務省傀儡政権たる野田政権の消費税増税一直線の暴走を最後まで許さなかった挙句の連立離脱・・のつもりがクーデターにあい、代表と政調会長が、離党する羽目になったわけである。

 政党政治の正統性が問われている。

 政党政治に対する、国民の不信感はピークに達している。



 私の父母の時代、高度成長期の昭和の時代の余韻、残り香を亀井静香氏に感じ、少しばかりのシンパシーを感じる私がいることも事実。

 亀井静香氏の次の言葉に共感した。

「いまの日本、暗すぎるねえ~。」

 明るい日本を作っていきたい。この単純な志には、共感します。

国民新党の事実上の終焉に、また両亀井氏が政党助成金を手に入れることのできる既得権益を、一時的にも捨て、行動をとったことに、ほんのちょっと感慨を抱いた私でした。

 もちろん、国民新党は、郵政法案が通れば、それで使命が終わる泥船であることも事実。将来を考えればさっさと泥船を捨てるという打算も働いたかもしれない。

 2012年、この先、ますます政治は国民の不信を買うことだけは間違いなさそうだ。


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