【人】宮大工の故・西岡常一氏の生き方 | PRアイディア直売所 ~作って売るから安い~

【人】宮大工の故・西岡常一氏の生き方

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      西岡常一さん(棟梁)                小川三夫さん(西岡さんの一番弟子)  
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発想とアイディアを独自の視点から研究している【伝説のPR職人】ハスカです。
私の一貫したスタンスは「あらゆるビジネスの根本は発想・アイデイアにある」。
マスコミと読者を「ハッ」とさせ、「ソウ」だったのかとうならせる、         
                     「わがハッソウ(発想)術は永久に不滅です」。
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2月17日深夜のNHK-FMラジオ「ラジオ深夜便」を聴いて、感動のあまり涙が溢れ出てよく眠れなかった。


同番組のコーナー「わが心の人」に宮大工の小川三夫(おがわみつお)さんが、師匠の故西岡常一(にしおかつねかず)さんの思い出話をしてくれたのだ。


法隆寺お抱えの宮大工棟梁・故西岡常一氏と、その唯一人の弟子・ 小川三夫氏がいっぺんに好きになった。


小川さんによると、西岡さんは、入門したての頃、テレビも新聞も映画も見ず、世間のことを忘れよ。時間があるなら、カンナの刃を磨きなさいと。黙々と。ただそれだけを3年間は続けなさいと言い続けたのだという。


やはり日本を代表する職人というのは言うことが違うなと。私はこういう本物の人にひどく惹かれます。その言葉と行動に。西岡棟梁は「ここはこうやったほうがいい」などということは一切いわない。背中をみて感じてくれ、という典型的な伝統的職人だったらしい。


小川三夫さんは栃木県出身。高校の修学旅行で法隆寺五重塔を見たことがきっかけとなり、卒業後法隆寺宮大工の西岡常一の門を叩くが断られる。仏壇屋などで修行をした後に、22歳で西岡棟梁の唯一の内弟子に。 法輪寺三重塔、薬師寺金堂、薬師寺西塔(三重塔)の再建に副棟梁として活躍。


1977年徒弟制を基礎とした寺社建築専門の建設会社「鵤工舎(いかるがこうしゃ)」を設立。 弟子の育成とともに、国土安穏寺、国泰寺ほか全国各地の寺院の改修、再建、新築等にあたる。


棟梁で故・西岡常一氏は飛鳥時代から受け継がれていた寺院建築の技術を後世に伝えるなど「最後の宮大工」と称された人物。文化財保存技術者、文化功労者、斑鳩町名誉町民。その西岡棟梁の唯一の内弟子が小川三夫氏という。


小川三夫さんの著書も数冊ある。そのひとつ 「木のいのち木のこころ 天・地・人」 は、法隆寺を1300年守ってきたのは、職人の手から手へと引き継がれてきた技と知恵。それは決して言葉にできない手の記憶である。“最後の宮大工”西岡常一が木と人の育て方を語る〈天〉の巻。


三度追い返されながらも遂に西岡の唯一の内弟子となり、夢を実現させた小川三夫氏が、宮大工の未来を語る〈地〉の巻。さらに小川氏が主宰する鵤工舎の若者19人へのインタビュー〈人〉の巻。聞き書きの名作。


ただいまドキュメンタリー映画「鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言」が、渋谷のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0212)で公開中。


1908(明治41)年奈良県生まれの西岡常一氏。小学3年生のころから祖父より大工の手ほどきを受ける。1928(昭和3)年に営繕大工として認められ、1931(昭和6年)に法隆寺西室修理工事を手掛ける。


1934(昭和9)年に初めて棟梁(とうりょう)となり、法隆寺東院礼堂解体修理を行った。その後半世紀ほど続いた法隆寺の「昭和の大修理」に携わったほか、法輪寺三重塔、薬師寺金堂・西塔の再建を棟梁として手掛けた。


飛鳥時代から受け継がれていた寺院建築の技術を後世に伝え、「最後の宮大工」と称され、宮大工として初めて文化功労者に選ばれるなどしている。1995年没。


映画は、ゆかりのある人たちへのインタビューを通じて、西岡常一氏の「永遠なるものへの思い」「木との対話」を記録した。メガホンを取ったのはビデオ作品「宮大工西岡常一の仕事」「西岡常一・寺社建築講座」などを手掛けた山崎佑次監督。


動画の予告編もある。 http://www.oninikike.com/notice/


3月9日までやっているというから時間を作ってぜひ映画を見に行きたい。時間は10:30からと12:20からの2回。1時間程度でシニア(60歳以上)なら1200円。


西岡さんにしろ小川さんにしろ、実にいい顔をしているな。達人の世界。憧れますね。