神使(しんし) | laphroaig-10さんのブログ

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◎神使(しんし)



神様からの使者を、神使(しんし・じんし・かみのつかい・かみのつかわしめ)とよびます。ふつうは、それぞれの神様にゆかりのある生き物が神様の使者となります。例えば、八幡神(はちまんしん)では鳩が、春日の神様ですと鹿が、日吉(ひえ)の神様ですと猿が、熊野の神様ですとカラスが使者となります。稲荷信仰でまつられている狐も、元は神様の使者である狐が、食物の神様とあわせて信仰されたものです。神使の一番古い記載は、『日本書紀』の景行天皇条にあります。景行天皇の皇子である日本武尊(やまとたけるのみこと)が、猛威をふるっていた神様を征服しに伊吹山(岐阜県)へむかった時、その神様が蛇に姿を変えてあらわれたのでした。しかし、日本武尊はその蛇を神使と考え、またいで越えたのでした。



【参考文献】

「神使」(宮地直一・佐伯有義監修『神道大辞典』平凡社、昭和十二年)

河野省三「かみのつかひ・神の使者(つかはしめ)」(國學院大學日本文化研究所編『神道要語集』祭祀篇一、神道文化会、昭和四十九年)

鈴木健太郎「神使」(國學院大學日本文化研究所編『神道事典』弘文堂、平成六年)

嵐義人「神使」(薗田稔・橋本政宣編『神道史大辞典』吉川弘文館、平成十六年)

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