毎日、素晴らしい天気と陽気に心も身体もみるみる快復しています。この国とはとても 氣 が合いそうです。やっぱり島っこなんですね。僕。(^-^)
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ドミニカに着いてから一週間が経ちました。

野球の楽園ドミニカ共和国。3度もゲームの観戦にも行きましたよ。僕が見に行った時は日本からは2球団、韓国の球団は3球団が調査に来ていました。もちろんメジャーからはウジャウジャ…(笑)まさにここは野球選手のマーケット(市場)です。

メジャーリーガーや日本でもプレーしていた選手、元チームメイトとの再会など毎日興奮することばかりです(^-^)



前回のブログでもお伝えしましたがあるチームのテストを受けました。
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(MLB選手のバルベルデがブルペン投球を見つめていました)

その後「今度は打者との対戦を見てみたい」と興味を持ってくれたようで2次試験の話しを頂きました。一歩前進です。外国人枠8名のうち投手の枠を争わなければならないのですが前回のブルペン投球が可能性を拡げてくれたようです。まずは作戦成功ですね。(^-^)



練習は小さなソフトボール場でやってます。
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今回、ドミニカでお世話になっているH氏。昼間はアカデミーの監督ということで少年達の練習の時間にお邪魔してトレーニングさせてもらっています。



そこで僕は驚きと感動のシーンに幾つも出会いました。

これは野球人として知らなくてはいけなかった重大な事実でした。やはりドミニカに来てよかったです。




ドミニカ入りして2日目このH氏の教え子がトライアウトを受けるということで見ていました。

先ず日本の皆さんの固定観念を払うべく説明すると、ドミニカには高校野球なるものがありません。16歳半からプロ契約を結べるそうでプロ契約を結んだ選手は各メジャー球団が運営するアカデミーに入りメジャーリーガーになるべく教育を受けます。メジャー30球団全てのチームがドミニカにアカデミーを持っているそうです。そこでは野球だけでなく英語の授業などもあるそうですよ。教育も視野に入れてるとは流石ですね。しかも契約金として600万円ほどを手にできるんだとか。

プロ契約を結ばせるためにプログラムと呼ばれる個人アカデミーが複数存在し子供達を指導してメジャー球団が運営するアカデミーに売り込みます。

少年達の多くは貧困層で僕と練習をしている16歳の少年達も「今日は朝から何も食べてない…腹減った…」と言った状況の中で生活しています。
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そしてこの国には職がなく、男子の殆どが野球選手(メジャーリーガー)になって家族を養うことが目標になります。10歳に満たない子供達が靴磨きをしたり、日本人の僕達を見つけると「お腹空いた、お金くれ…」と寄ってきます。ボロボロのボールを折れてテープでグルグル巻きにされたバットで必死に叩く。グランドには自らの意思でプロになるために練習に励む少年達の姿があります。




トライアウト当日はアカデミーのスカウトがグランドに来て、遠投、守備、バッティング、走力測定が行われていました。
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まず最初に驚いたのは遠投とノック。悪送球になろうが全力でボールを投げます。ワンバウンド、大きく逸れる、頭上を越えて行く…散々です。しかし、一行に加減する気配もありません。時折見せる矢のような送球は正にプロの球質、それを16歳が投げるのですからこちらは笑いが止まりません。

バッティングでも当たり損なおうが空振りしようが詰まろうが…これも加減することは一切しません。フルスイングです。時折見せる強烈な打球は日本の16歳のそれを遥かに上回ります。インパクトの強烈さはプロ並みです。

日本なら「悪送球にならないようにワンバウンドで投げる」とか加減をすることで「上手さのアピール」をすることになるでしょう。バッティングでもしっかりミートすることが「上手さのアピール」になることでしょう。しかし、ここでは一切ありませんでした。

なぜなら…今。16歳前後の彼らにとっては、チームに所属しているわけではないので勝つためにプレーするのではなくメジャーリーガーになるためどけにプレーしているからなのです。僕はここにドミニカ人野球選手達との根本的な違いを感じました。甲子園に出るためでも、試合に勝つためでも、指導者に怒られないためでもなく、全てはメジャーリーガーになって家族を養うため。それだけのために今の彼らは野球をしているんです。アカデミーに入ることで野球の英才教育を受け、マイナーチームでプレーをし活躍してメジャーに上がる。

逆を返せば「メジャーリーガーになるための道」が彼らには明確に見えているということなのです。この日の彼らの姿勢には僕はお金を払っても良い、と感じたほどです。感動しました。これがプロ野球選手の原点なんだと改めて「一生懸命」であること」の美しさ、偉大さを思い知らされました。


こんなに素晴らしい育成システムがあることに僕は心から羨ましく感じました。国としては後進国ではありますが野球においては日本よりもずっとずっと先をいっています。最先端です。

貧しい生活の中でもグランドに来て練習に励む彼らの目は常にギラギラしていて既にプロの眼差しを持っています。いやいや練習をする選手はここにいるはずがないのです。

僕が海外でプレーする中でチームメイトになったドミニカ人選手達。彼らは本当に貪欲に違う国の文化や野球にアジャストしようとします。彼らがどんな環境で育ってきたのか、にはとても興味があったのですが、今回ドミニカに来て本当に良かったと感じたのです。

やっぱり!僕が求めている野球選手の姿そのものがここにあったのです。

野球少年の彼らが持つこのギラギラした目と同じ目を持つ大人達、メジャーリーガー達が契約先を求めてプレーするのがドミニカウインターリーグなのです。

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(ラッパみたいなのを鳴らしながらの応援はオーディエンスの数以上の凄い盛り上がりです)

彼らは少年時代からずっとこんなギラギラした眼差しで野球を続けているのです。僕も同じ志を持っているつもりでしたがとてもとても嬉しくなりました。色んな国やリーグでプレーしていると日本では「変わった奴だなぁ」と言われることが多いです。(褒め言葉だと受け止めてます。笑)しかし、同じ志で野球を仕事にしようとする仲間、少年からメジャーリーガーまで、ここには沢山います。それが刺激にならないはずがありません。

僕も契約を取るためにマーケットに自らの身を投じたいと思います。


では、2次テスト頑張ってきます!( ´ ▽ ` )ノ




o(・∀・)o 「ざぁぁぁっす。」