このブログは、放射能のことを明るく楽しく

お伝えすることをコンセプトにしているため、

普段は、子供に健康被害が出るかもしれない

非常に深刻な問題にもかかわらず、まさかの

「ポコチン」などという言葉が横行する、

それはそれは酷い内容なのですが・・・。


今回ばかりは、さすがの僕も、ごく真面目に、

皆さんに真実を知っていただきたいと思います。


被災地の方々には気の毒ですが、だからって

全国の子供たちが病気になって良いわけでも

ありませんので、出た数値は出た数値として、

しっかりと伝えたいと思います。


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-EZP024


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実は今回、武田邦彦教授のブログ門下生の

皆さんが中心となって、セシウムの検査などを

生中継している「Aプロジェクト」さんと一緒に、

三陸沖の春牡蠣を検査しました。


津波の影響で、海の中がかき混ぜられたため、

今年の牡蠣は身が大きく、とてもおいしいと

言われているのですが・・・。


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結果から言うと、「7.5ベクレル」でした。

国の基準では100ベクレルまでOKなので、

国の基準に従えば、この牡蠣は食べられると

言うことができます。


ただし、微量とはいえ、セシウムと思われる

放射性物質が検出されているということは、

セシウムより毒性が強く、危険だと言われる

ストロンチウムに至っては、どれくらい入って

いるかが、全然わからないという状況です。


7.5ベクレルという数値は、それほど高くは

ないのですが、だからと言って、「安心して

食べられますよ」とは言えないのが現状。


ただでも津波が来たところに、このたびの

放射能汚染というダブルパンチを喰らって

いるのですから、三陸の漁師の方々の苦労は

並々ならぬものですが、東京電力には真実を

正直に話す責任があります。そうでなければ、

取り返しのつかないことになってしまう!


陸地においては、ストロンチウムの影響は

ほとんど考えなくて良いだろうと言う学者も

いるのですが、海洋汚染に関しては違います。

最も気をつけるべきは、ストロンチウムです。


理由は、ヨウ素やセシウムは下水処理や

汚染水処理の際に取り除くことが可能ですが、

ストロンチウムは取り除くことが不可能で、

1年以上も海に垂れ流し放題が続いており、

検査すらしていないのが、実状だからです。


僕たちが簡易的に検査できるのはセシウムしか

ありませんから、セシウムが入っている時には

ストロンチウムも入っていると考えるべきで、

政府や原子力安全保安院は、本来、僕たちが

できないような検査を率先してやらなければ

いけませんし、汚染の状況を正直に伝える

義務があります。


値上げより先に

やることがある!


それらを放棄しておいて、「風評被害」とは

ずいぶん都合の良い言葉だと言えるでしょう。


責任を果たすべきところが責任を果たさず、

もし病気になっても自己責任だと言うなら、

三陸沖の海の幸を食べないという人たちにも

食べない権利はある。消費者を悪者にせず、

まずは、しっかりと検査をしなければなりません。


何でも東京電力のせいとは言いませんが、

分かるものを分からせずに「安全だ!」

言っちゃうのは、明らかに間違いなのです。

海産物は、大量に垂れ流したストロンチウムを

検査しないで安全を語ることはできません。


政府や経済産業省には、ぜひ声を大にして

言いたいです。三陸沖の復興は、しっかりと

検査しないことには絶対に始まらないのです。

十分に安全を確認した上で始める必要がある。


ただでも燃料代が上がり、漁をしたところで

獲れた魚は安いのです。消費者のせいにして

「風評被害」とホザく前に、検査をするべき!

安全だと分かれば、買う人もいるはずなのです。


もしかすると、放射性銀のようなものなのかも

しれませんが、セシウムの可能性がある以上、

ストロンチウムの危険性も考えるべきでしょう。

なんとも微妙な数値が出てしまいました。