ついに実現した「命を守る森づくり」 | misaのブログ

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遊びに来てくださって ありがとうございます!

先日あいこさんから、嬉しいニュースを教えていただきました。

http://sankei.jp.msn.com/smp/affairs/news/120430/dst12043016260020-s.htm

がれき利用の防潮堤造成 岩手で試験、3000本植樹

東日本大震災で発生したがれきの上に樹木を植える「森の防潮堤」を試験的に造成しようと、岩手県大槌町の町浄化センターの敷地内で30日、住民ら約450人が約3000本の苗木を植えた。

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全国初の試みで、細野豪志環境相も参加した。

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(細野さんの向かって左が宮脇さん)

森の防潮堤は、横浜国立大の宮脇昭名誉教授が震災直後から提唱。

がれきを活用し、景観保護の役割も果たせるとして注目を集めている。

植樹は町の協力を得て、宮脇名誉教授と共に活動を続けているタイヤ大手の横浜ゴムが主催。

コンクリート片や流木などのがれきの上に土盛りした長さ50メートル、高さ4メートルの山の斜面に、住民らが約1時間かけてタブノキなど16種類の苗木を植樹した。

10年後には10メートル以上の高さに育つという。
 
政府は、青森県から千葉県までの沿岸約140キロに、がれきを再利用した防潮林の整備を6月にも始める方針。

<転載終わり>

ガレキが命を守る森になる!

宮脇昭さんの構想がついに実現する運びとなりました。

国が動き出してくれたのは嬉しい事です。

宮脇さんは、ドイツ国立植生図研究所長 ラインホルト・チュクセン教授から、森づくりの根幹をなす「潜在自然植生」の概念を教わりました。

世界中の緑は、様々な人間活動の影響によって変えられていますが、もし人間の影響をすべて停止したとしたら、その土地がどのような自然植生を支えることができるかを、自然が発しているかすかな情報から探るのが「潜在自然植生」の考え方なのです。

宮脇さんは若い頃、チュクセン教授にこう言われたそうです。

「今の若者には二つのタイプがある。半分は見えるものしか見ようとしない輩。こいつらは計算機(現代のコンピューター)で遊ばしておけばよい。

もう半分は見えないものを見ようと努力するタイプの若者たち。おまえは後者のはずだ。

三年間、徹底的に本物を見る目を持った本物のリーダーの下で、現場で自分の体を測定器にして徹底的に調べ比較すれば必ず見えるようになる。」

宮脇さんは、チュクセン教授に見込まれた本物の人なのです。

そして<本物の森>について、感動的なエピソードをご紹介します。

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1923年、関東大震災では死者・行方不明者合わせて14万人、69万世帯に被害をもたらした。

陸軍の被服工場には、4万人の人が逃げ込んだ。

しかし、燃え上がった炎が強風にあおられ、あっと言う間に火風となってこの地を襲い、ほんの30分で3万8000人が命を落とし、わずか5%の2000人しか生き残ることが出来なかったのである。

ところが その被服工場からわずか南方2キロに位置する岩崎氏別邸には2万人の人が逃げ込んだが死者はゼロであった。

生死の境を分けたのは 庭園の周りにわずか2~3メートルの幅で植えられた「潜在自然植生」の主木である常緑広葉樹のシイ・タブ・カシ林、そしてそれを支えるモチノキ・シロダモ・アオキ・ヤツデ・ヒサカキの多層群落であった。

このわずかな土地本来の樹林が、火防木の機能を果たして多くの人の命を助けた。

つまり、この二つの場所で起こった火災で「命」を助けたものは、自然に合った木がある場所だった。

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このような「歴史的事実」を踏まえて、宮脇さんは本物の森作りを人生をかけて続けている方なのです。

台風にも地震にも火事にも強い、いのちを守る<本物の森>を作るために。

だから、今回のガレキをマウンドにして使った「津波から命を守る森づくり」も、ただの思いつきではないのです。

宮脇教授の永年の人生から考え出された構想なのです。

私たちは自然や先人たちに多くを学ばないといけないのです。

宮脇教授のような方の存在に、本当に感謝いたします。

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ムンクの「叫び」史上最高の96億円で落札だって!

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世界には、とてつもないお金持ちがいるんですね。こんなにお金を持っているなら、東北の復興のために寄付して欲しいですよね。