【古楽】小諸のバッハ・アーベルコンサートについて | BIBLIOPOLY

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5/26(土)にビブリオポリが主催するコンサートでは、バッハの作品とアーベルの作品が演奏されます。



音楽好きの方は既にご存知のことかもしれませんが、バッハとアーベルについて少し説明いたします。


  カール・フリードリヒ・アーベル
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クリスティアン・フェルディナンド・アーベルは、ヴァイオリン、チェロ、特にヴィオラ・ダ・ガンバの優れた演奏家でしたが、J.S. (ヨハン・セバスティアン)バッハとも親交が深く、ケーテンの宮廷楽団で共に演奏活動を行いました。


J.S.バッハが作曲した3曲のヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ(BWV10271029)は、彼のために作曲されたと考えられています。


アーベル家とバッハ家は家族ぐるみで交際があり、息子の世代でもそれは続きました。


クリスティアン・フェルディナンド・アーベルの息子であるカール・フリードリヒ・アーベルもまた、ドイツを代表するヴィオラ・ダ・ガンバの名手でした。


ヴィオラ・ダ・ガンバは16~18世紀にヨーロッパで広く用いられた擦弦楽器ですが、18世紀後半には廃れてしまい、そのため、アーベル(息子)はヴィオラ・ダ・ガンバの「最後の名手」とも呼ばれています。



アーベル(息子)は、ドレスデンの宮廷楽団員を経た後に、活動の場所をロンドンに移し、先にロンドンに渡り、音楽家として活躍していたJ.S. バッハの息子、J.C. (ヨハン・クリスチャン)バッハと再会し、親交を深めます。


                              ヨハン・クリスチャン・バッハ
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二人は、イングランド初の予約制定期演奏会として有名な「バッハ=アーベル・コンサート」を行い、絶賛を博したと伝えられています。


この「バッハ=アーベル・コンサート」は公開連続演奏会のさきがけ、とも言うべきコンサートでした。


ロンドン旅行中のモーツァルトがその演奏を聴いたことでも有名です。

近年になって、ヨーロッパでこの「バッハ=アーベル・コンサート」に因んだ演奏会が何度か再現されたことがありますが、日本国内ではまだ一度も開催されていないようです。



今回、ガンバ奏者である品川聖さんの本邦初の企画によって、長野県の小諸で再現されることになりました。



ぜひ、ガンバとチェンバロの音色を楽しんでいただきたいと思います。






コンサートをご希望の方はお早目に下記までご連絡ください。


             ビブリオポリ 048-642-0933



コンサートの詳細につきましては、ビブリオポリのホームページ・コンサート情報 をご覧ください。