2011年3月11日東北関東大震災といわきプリンスホテル | いわきプリンスホテル
2011-03-21 09:02:30

2011年3月11日東北関東大震災といわきプリンスホテル

テーマ:ブログ
昼間の外回りの仕事を終え昨日フロントの女の子のバナナを食べちゃったお詫びにバナナを買っていわきプリンスホテルへ戻ってきた。車を降り立った瞬間『プオプオプオ音符』んっ緊急地震速報?!事務所にいた女性フロントを軽い揺れの状態から無理矢理引っ張り出し外へ避難した。
この引っ張り出した女性はバナナを食べちゃった件の彼女…最近結婚して妊娠1ヶ月の妊婦でもある。目の前にある大型スーパーマルトとホテルの間の道路上に避難した。電柱もホテルも有り得ないぐらい揺れている、屋上のネオンは揺れに耐えきれず弾け飛んだ。雨水の流れるパイプは10階から6階くらいまでちぎれて道路に倒れバラバラに砕け散った。

揺れが想像以上に大きい上に長い時間だった。この時の揺れ、後で知ったいわき震度は6強。地震の最中 社長はレストランのワインセラーを押さえていたら棚の上のお酒からグラスから全部床に落ちてきて、終わったと思ったとのこと。部長は館内8階にて客室点検の最中で揺れの大きさとフロアの壁が割れる音で あっ終わったと思ったとのこと。フロント伊東勇樹は当館2階の自分の部屋でお風呂にお湯を貯めてる最中で地震が来てお風呂のお湯が風呂桶から激しく飛び出してかなり焦ったとのこと。

すぐさま10階まで非常階段で駆け上がり状況確認した。幸い地震が起きた時刻にはお客様は誰もいなかったのでホッとしたが、上階の部屋の状態は壊滅状態、地震対策に固定したテレビが乗ってる机ごと倒れていた。ベッドの上は全く無傷の状態だった。

地震直後のホテルの状態は、暖房も出ない、お湯が出せない、エレベーター2台とも停止。ガスも点検するまでは使えない。水は断水により貯水漕が空になれば終わり。

この日の夕方ナイト担当のフロントから連絡が入った。海沿いの従業員からだ。避難所から帰ることもできないので出勤は難しいと。この従業員から後で想像を絶する海沿いの被害を聞くことになる。

この日からナイトフロントは僕と伊東勇樹の2人。昼間は倒壊した部屋を部長らと直し夜はナイトフロントをやった。

今日は夜10時頃まで余震の地震が不安でフロントやロビーにお客様全員避難した。不安な顔色を浮かべるお客様たちに僕らが出来ることは笑顔を絶やさないこと、寒いからホッカイロや毛布を配り、お酒飲みたい人には無料でお酒を入れてあげたり、お腹すいてる人には無料であるだけの食料を…(つづく)
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