「劇場版HUNTER×HUNTER-The LAST MISSION-」を観てきました。

ストーリーは、

戦いの祭典「バトルオリンピア」の会場・天空闘技場にやって来たゴンたち一同。ところが、多くのハンターや要人が集まった闘技場を武装集団が襲撃。その正体は、かつてハンター協会を会長ネテロと共に支えたジェドとその仲間による集団の“影”。闘技場が“影”によって封鎖されてしまう中、ゴンたちは影の復讐（ふくしゅう）を止めることができるのか。

というお話です。

久しぶりに、HUNTERxHUNTER を観ました。前回の劇場版から、１年くらいかな。ＴＶアニメは観ていないので、劇場版だけなのですが、結構、理解出来るし、面白いです。今回の内容は、結構、深いお話でしたねぇ。恨みとか憎しみを抱いて、その思いに呑み込まれてしまうと、どんなに正当な事を言っているとしても、悪にしかならないというお話です。そう、あのスターウォーズの、暗黒面に呑み込まれてしまうのと同じですね。

ゴンとキルアは、「バトルオリンピア」を見るために天空競技場にやってきます。楽しみに試合を待っていたら、突然、武装集団に襲撃され、ネテロ（ハンター協会の会長）の力を封じて拉致してしまう。武装集団は、ハンター協会の表と裏の顔の、裏を受け持っていた”影”と呼ばれる集団であり、昔、ネテロに”影”の一族を殺された恨みを晴らすために、襲撃してきたんです。



この”影”という集団のジェド。同じハンター協会に所属していて、ネテロと一緒に戦っていた人なのに、滅ぼされたんです。あまり、詳しい描かれ方をしていないけど、”影”たちは、それぞれの国に上手く使われて、暗殺などを請け負っていたんだと思うんです。映画の中では、”影”の力が増したので、ネウロが止めるために滅亡させたと言っていたけど、これ、きっと、裏の情報を漏らされると困るから殺されたのだと思うんですよ。とかく、権力者は、自分の悪い部分を知るものを消したがります。だから、”影”も消されたのだと思うんです。



こういう話って、アニメの中だけじゃなくて、現実にも、結構、あると思うんですよ。邪魔になったら消す、と言っても、現代では殺す事は出来ないので、会社なら解雇する、仲間なら虐めてハブにするなどなど、自分の都合の悪い事を知った奴は潰してしまえっていう人間が多いと思うんです。だから、それに立ち向かえるように、潰されないように、自分を強く持って維持していないと、この映画のジェドのように、ただ、憎しみのみを抱えてしまう人間になってしまうんです。最初に消されそうになった時に、ネウロと話し合いをしていれば、もしかしたら、こんな暗黒面に包まれてしまう事も無かったのかも知れないのに・・・。



話戻って、恨みを晴らすために、”怨”の力を持って、ハンター協会に攻めてきたジェド。ネテロは、”怨”の力で”念”を封じられ、助けたければ、”影”が行ってきた裏の仕事の記録を公表しろと言うのだが、そんな事は出来るはずが無い。国が荒れてしまうような情報を出せる訳が無く、八方塞がりの中、ゴンとキルアが動き出します。

クラピカもネオンのボディーガードとして会場に来ていて、彼の過去に付け込んで来たジェドの手下と戦い、彼も”怨”に呑み込まれそうになるのですが、どうなるのかお楽しみにね。クラピカも、そのすべての力を使って戦いますが、今回の敵は強いんですよ。



ゴンとキルアは、仲間の為に、ジェドとの戦いに勝つことが出来るのか、どんな手を使って、仲間を護って行くのか、映画で、ぜひ、確認してください。やっぱり、憎しみだけでは、人は生きていけないと思いますよ。戦う能力は高くなるかも知れないけど、優しさが無ければ、仲間からの助力が無ければ、何も解決はしないんです。ただただ、人に文句を言っているのでは、自分で自分を滅ぼす事になると言う事に気が付かなければね。とっても大切な事です。

ジェドが率いる”影”たちは、本当に可哀想だったと思います。政治に振り回され、たまたま、自分たちがハンター協会の裏の部分を引き受けたが為に、貧乏くじで、殺される事になってしまったんです。もちろん、犯罪らしきことをしていたんだと思うけど、自分たちの利益だけで動いていた訳では無いはずで、誰かに命じられたからやっただけの事でしょ。悲劇の一族だと思いました。



話の表面だけ観たのでは、あまり面白くないかも知れませんが、その奥に秘めている悲しみや苦しみ、憎しみや恨み、怨念など、色々なものが渦巻いていて、それを理解して観ると、友情や恩というものが、どれ程大切なのかと言う事が判ります。子供も、今は解らなくても、いつの日か、話を思い出して、暗黒面だけになったら負けなんだって事を思い出してくれるかと思います。



私は、結構、お勧めして良いかなって思います。出来れば、表面だけじゃなく、深く考えて観て欲しいけど、ただ、アクションとかを楽しみに観に来ると、それほど、感動は無いかも知れません。”影”という悲劇の一族を感じてきてください。ぜひ、観てみて下さいね。
ぜひ、楽しんできてくださいね。





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