承前。
平成24年5月20日、快晴かつ無風。0500頃に起床。この日は大峠古戦場の踏査を予定。
0518時、早朝の露天風呂へ。
この日も難路を進む予定であったゆえ、ツキノワグマは湯疲れを警戒して入浴せず。こんなことでも用心深い。
梅原○明は「釣行行脚」と背中に大書したTシャツを着ている。まさか竿を隠し持っていたりはしないだろうが、なんと場違いなことであろうか。
昨日は逆光線のなかで見た山々が、朝には順光となる。これまた格別の味わい。
冷え込みのため、外気と湯の温度差が大きい。入浴して目が覚める感あり。このあと0630時から朝食をとり、身支度を調える。
0727時、煙草屋旅館を出立。
0732時、宿場跡・大峠方面への分岐点に達す。
登山路は雨水に削られ歩きづらい。ところどころ残雪が溶け泥濘を踏む。滑りやすく、注意を要す。
0747時、急な上り下りが連続する難路を進みつつ、大峠を遠望。はるかに見える稜線の窪んだあたりが古戦場である。
0822時、大峠までの中間点に位置する中ノ沢を徒渉。標準所要時間からすれば、もはや大峠に達していなければならない時間だが、遅れて歩くツキノワグマを此処で待たねばならない。
0841時、中ノ沢対岸の崖に達す。かなりの危険箇所ながら、迂回路はなし。高低差およそ5メートル、ロープを頼りに登る。
0936時、宿場跡から大峠へ直行する道との合流点に達す。この道が旧街道であるかは疑問。修験者が通る行者道の方が登山者の好みに合う。というのは、登山者は九十九折りより急坂を選ぶからだ。おそらく旧街道は草に埋もれ、踏み跡すら残っていないだろう。確認のため石畳の痕跡でもないか探してみたいが、遅れ気味なので断念。
0942時、峠沢を徒渉。このあとは大峠まで徒渉なし。
1041時、森林限界を見る。
ここから上には樹木なく、笹藪が広がる。
1047時、石仏群を見る。
石仏群の近くに道標あり。現地点が大峠であることを確認。
つづく
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