NHKスペシャル 震災を生きる子供たち ガレキの町の小さな一歩 | 加納有輝彦
テーマ:ブログNHKスペシャルといえば、近年、ワーキング・プアや、無縁社会というような言葉を世に送り、時代の雰囲気、気運を醸成してきた。
その時代の気運とは、確かに社会の一側面の真実を映したものだったと思うが、総じて暗い。ワーキングプア、無縁社会などは、見終わって暗澹たる気持ちにさせられた記憶がある。
ワーキングプアでは若者が、無縁社会では中高年が、自らの未来に暗澹たる不安を抱いたと思う。
総じてNHKスペシャルには、同じNHKの、プロジェクトXなどに見られた「希望の原理」「成功の原理」は、ないようだ。
このように、わたしはNHKスペシャルが醸す気運、雰囲気には違和感を持っている。
こどもの日にちなんで東日本大震災がこどもたちにどう影響を与えたか、というような番組が昨日から続いた。
本日も、NHKスペシャルで、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大槌小学校6年生の1年以上に渡る記録を通じて、被災地の「小さな一歩」を見つめた番組が放送された。
番組内の子供たちが背負っていたものとは、まさしく仏教で語られてきた「諸行無常」であった。
主人公的に描かれていた少女は、津波で母と祖父を亡くした。またクラスメートも亡くした。
小さな子供たちが無常の風の中を生きていた。昨年の津波は、無常の風、嵐そのものであった。
小さな子供たちが愛おしかった。
母を亡くした少女の父は、妻の遺体が見つかった日、一人で現場に行き、こうつぶやいた。
「神様って、いやな人ですね。」
神様が、こんな悲劇をなぜ放置するのか、なぜ、助けてくれないのか。ということだろう。
旧約聖書のヨブの嘆きである。
人間の運命(カルマ・業)には、個人の運命と、共業(ぐうごう)という民族や集団全体の運命がある。
時に、個人は、民族の国家の共業に翻弄される。
昨年の大震災は、菅直人首相(当時)の心根の悪さが、天の怒りを買い、引き起こした天罰だという解釈がある。(石原慎太郎都知事発言など)
これは、古来儒教に存在する「災異説」という考え方だ。意志をもった天が自然災害や異常現象を起こして人に忠告を与えるという儒教の思想である。
菅直人首相(当時)が、自分の政権維持のために行った政策、原発の稼働停止、原発の再稼働停止、その種が今、見事に実り、日本のすべての原発が稼働を停止している。稼働原発ゼロである。民主党政府は、菅直人元首相の呪いを解くことせず、なすがままに漂流しているのみ。
国家の根幹を左右するエネルギー政策を、己の自己保身のためにもてあそんだ罪は、あまりに大きい。
さらなる天の怒りを買うことになるだろう。古来、日本の神々は、その怒りを、特に雨、風で表すという。
昨日、茨城県で巨大な竜巻が起こり、14才の少年が亡くなった。また宮城県や埼玉県では巨大なヒョウが降った。
一国の、首相の「心根」は、天の前に恥じないものでなければならない。
しかし、腹黒い菅直人元首相の「心根」は、天照大神をして「汚らわしい、菅政権など一日も早くこの世から姿を消してもらいたい、とにかく心が汚れている、この人は口先で世を渡ってきた人だ、汚れている、平気で民を裏切る、騙す、偽りを述べる、国を売り飛ばす、許せない」といわしめた。(大川隆法著 天照大神の緊急神事2010.7)
一国の総理の腹黒さが、天の怒りを買い、警告としての天変地異を起こす。この災異説の立場に立てば、くだんの「神様って、いやな人ですね。」という父の言葉は、
「これ以上、神の怒りを買わないよう、政治家が心を綺麗にして、謙虚になって、神を国民を思い、国政に携わってもらいたい。」となるだろう。
心が汚い政治家が国政を牛耳ると、結局そのしわ寄せは、国民が負うことになるのである。
無常の嵐の中で、けなげに生きる子供たちの未来のために、政治家を心を美しく透明に磨かなければならない。
すなわち、国民の幸福のために働く立場は、神仏の仕事の一端を担うということである。
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