昨日、文化放送ソコダイジナトコ「ドクターたかよしの140歳まで前向き生活!」で話した内容をコンパクトにご紹介!
5月21日の「金環日食」が近づいてきたが、それよりももっと楽しみにしていることがある!
それは、冬の夜空で赤く輝くオリオン座の1等星、「ベテルギウス」の超新星爆発!!!
2012年、ひょっとしたら今日、もしかしたら来月、いや1万年後に起こるかもしれないが・・・。
新星爆発が起こったら、3ヶ月、小さいものの、「太陽が2つ」みたいな感じになる。
夜も満月より100倍の明るさになる。
ベテルギウスは太陽の20倍の質量。
直径は太陽の1千倍もある。
太陽の8倍以上の質量があれば、最期は超新星爆発をおこす。
太陽は約100億年の寿命の半分が過ぎたところだが、ベテルギウスの寿命は約1千万年しかない。
最近の研究で、ベテルギウスは15年で大きさが15%縮んだという報告がある。
また、ダルマのようなイビツな形になり、すでに球形を維持できなくなったという研究も発表されている。
超新星爆発は、意外と近いぞ!!
1987年に、私たちの天の川銀河の隣にある大マゼラン星雲で、超新星爆発が観測された。
これは地球から16万光年。
ベテルギウスは、地球と同じ銀河系にあり、地球から約640光年という近さだ。
鎌倉時代の歌人、藤原定家は、1006年におおかみ座で起こった超新星爆発を見て、日記「明月記」に夜も昼間みたいに明るくなったと記している。
超新星爆発によって、自転軸から2度の範囲でガンマ線(放射線)がビームになって飛ぶ。
もし地球に飛んできたら、オゾン層が吹き飛んで、膨大な紫外線が地球に降り注ぎ生命の危機に。
実際、4億4000万年前に海面付近に住んでいた三葉虫が滅亡した。
だが、計算上は、地球に対して20度の傾きがあるので、地球にはまったく影響のないとされるので、ご安心を。
文化放送「ドクターたかよしの140歳まで前向き生活!」、毎週金曜AM7時15分からオンエアー、聞いてね!