海の極みin石巻

先日、佐藤さんより
「わかめの収穫が始まります」との連絡をいただきました。

例年に比べたら少し遅めの収穫時期ではありましたが、
あの震災を経験し、漁業をあきらめかけた佐藤さんの
わかめがまた採れる（食べられる）なんて・・
信じられないような、、とても感慨深い気持ちで伺いました。


すでに近所の皆さんとともに作業をされている佐藤さんは
嬉しそうに今年のわかめを見せてくれました。


（これが１本のわかめ全体です、なが～いですね！佐藤さんも笑顔）



震災の影響などで、生育が心配されましたが、
収穫されたわかめはとても立派に育っていて、
佐藤さんも良い出来じゃないかな、とおっしゃっていました。

皆で手分けし、わかめを湯通しし、ローターで塩をからませ、
タルに並べる塩蔵作業を行っていきます。

こうすることで、わかめの内部までしっかり塩が効き、
長期保存ができるようになるだけでなく、美味しさも保たれます。

収穫後の流れを写真と動画でご覧ください。






クレーンでわかめを運びます



この春に石巻を離れた高校生のお嬢さんをはじめ、ご家族と近所の皆さんでの作業



自然と笑顔もこぼれます＾＾



これがお湯に通す前のわかめ


収穫したばかりのわかめをお湯に入れます

●動画







湯に通すと、あっという間に鮮やかな緑色に変わります









数分湯通ししたら、海水に






次は塩蔵処理のために塩を入れてかき混ぜます


わかめに天日塩をどっさり入れて、グルグルと回転させ、しっかり塩を馴染ませます

●動画




タルに入れて塩漬けします








重石を乗せて、時間をおきます







最後に・・・今後のことです。


わかめの収穫ができたことで、やっと一段落できた、
オーナーの皆さんには本当に感謝です、
とおっしゃる佐藤さんですが、
実際のところ、再生への道はこれからになります。


今回の収穫も含め、船は相変わらず知り合いから借りており、
またやっと請求があがってきた漁具（ロープやイカリ、玉など）
や設備などへの大きな借入への返済、そして住居移転など、
スタートさえしていない課題も多くあります。


それでも前に進んでいこうとする佐藤さん、
これからの長い道のりを皆様とともに引き続き
応援していきたいと思います。

ほんとうにありがとうございます。