増税大連立、増税再編のために妥協したのか(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

増税大連立、増税再編のために妥協したのか(中川秀直)


民主党は、バラマキのマニフェストは撤回していないという。いくら自民党が民主党はマニフェストを撤回したといっても、民主党が撤回していないというのだから、撤回していないのであろう。自民党がマニフェスト撤回要求を取り下げてしまったのだ。

なぜそのようなことをして民主党バラマキつけ払い増税に自民党が加担するのか、執行部の意図が私には全く理解できない。何が目的なのかがさっぱり分からない。

ようやく、一つの答えらしきものが見えて来た。今日あたりから、増税を推進する人の一部から、増税法案を成立させたあとに与野党の増税支持派が結集する増税大連立又は増税再編が言及されはじめた。

なるほど、修正協議というのは国民のための経済・財政のあり方を考えるためのものではなく、権力の再編のためのものということなのか。

だから、2012年度の自民党の運動方針に明記されている、「民主党の公約違反の増税に加担することはできない」「今年は是が非でも衆議院の解散に追い込み、政権を奪還する」との方針を形骸化するのか。

これでは、戦前の大政翼賛会に向けた政党の解党運動の前夜のような事に発展していくのだろうか。それとも、結局、自民党は民主党政権の延命に手を貸したことだけに終わるのか。

自民党は18日、朝8時から全議員参加の会議が行われる。ここで自民党全議員がこの解党運動のような民主党への妥協路線にどのような決断を下すのか。そこに自民党の命運、日本の命運がかかっているように思う。
(6月16日記)