「Oh!Happy Morning」
第14回:居眠り運転の時間帯
今朝、番組で話した内容をご紹介します!
・関越自動車道で高速ツアーバスが事故を起こし7人が死亡。
原因は居眠り運転。
ちょうど先週、居眠り運転を取り上げ、マイクロスリープという特殊な睡眠が居眠り運転の原因だと話したばかり。
このほかにも、居眠り運転が相次いでいる。
ゴールデンウィークの後半、車で出かける方も多いと思うので、今日も居眠り運転の予防法を取り上げたい。
・居眠り運転については、脳機能や生理学の面から研究が盛んに行われている。
居眠り運転を起こしやすい時間帯があることが分かってきた。
最も危険なのは、明け方の午前4時。
実際、関越自動車道の事故も午前4時40分ごろ。
・この時間帯に起きやすい理由は、一日の中で体温が最も下がること。
これに伴い脳の温度も下がる。
脳が覚醒状態を維持できなくなって、居眠りをしてしまう。
・実は、睡眠の目的の一つが、脳の温度を下げることにある。
コンピューターが発熱するように、脳もものすごく熱を発する。
その熱を下げておくのが睡眠の大切な役割。
・人体は良かれて思って、真夜中は体温を下げ続ける。
その結果、午前4時頃に脳の温度は最も低くなり、事故を起こしてしまう。
・どうしても徹夜しなければならないときも、2時間は仮眠してほしい。
最も効率良く仮眠できるのは、午前4時を挟んで、午前3時から午前5時まで眠ること。
・居眠り運転の2つ目のピークは、午後2時。
この時間帯は、お昼ごはんを食べて眠くなると思っている方が多いが、それだけではない。
実際、朝食の後も夕食の後も、それほど眠くならない。
・昼食の後に眠くなる原因は睡眠リズム。
人間の脳にある体内時計には、24時間のリズムの他に、12時間のリズムもある。
・ちょうど夜中の2時に眠りのピークがくるが、その12時間後の午後2時にも再びピークが来る。
午後2時に居眠り運転をしないためには、昼食をとった後に20分間、昼寝をするのがいい。
眠れなくても、目を閉じているだけで効果がある。
・しかも、昼食後の20分間の昼寝をしておくと、将来、アルツハイマーなど認知症になりにくいという研究もある。
さらに、心筋梗塞なども防ぎ、寿命も伸びる効果も証明されている。