ここで机上の空論。第三極の上手な作り方 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

橋下氏の勘は、鋭い。

絶対に折れ合わないような高いハードルを掲げていたようだが、ギリギリの瞬間で事実上の大飯原発暫定的再稼働容認路線に転換した。
橋下氏が簡単には勝負に負けないはずだ。
負けるような戦からはさっさと転進を図る。

自分が絶対に負けないようなところに身を移して新たな戦いをしかけようというのだから、このくらい聡い人間を頭に頂いた確かに戦闘集団は強くなる。

野田内閣の倒閣宣言を早々と撤回したのだから、橋下氏は相当強かだと見た方がいい。
小気味がいいぐらいに柔軟である。
小気味がいいぐらいに聡い。

橋下氏の狙いは、絶対に負けない第三極を作ることだと見た。

橋下氏の狙いを確実に実現するためにはどうしたらいいか。
橋下氏の立場に立って考えてみた。
いわば机上の空論である。

しかし、今は机上の空論であっても時宜を得れば大変な秘策になることもある。
橋下氏は次の衆議院選挙に300人の候補者を擁立し、200人を当選させると広言していた。
法螺話のように取っている向きが多いだろうが、よくよく世間を見渡すと第三極政党の誕生を待ち望んでいる声は多い。
民主党は駄目だが、自民党にも行けない、という漂流層が国民の過半数に達していると見た方がいい。

橋下氏がこれから取り掛かるのは、この国民の過半を占める漂流層をごっそり自分の支持者層に変える戦略である。
まずは、3年前に自民党にNOを突きつけて民主党の支持に回った人たちを取り込むことを考える。
橋下氏は小沢氏の金力や戦闘力に多少目を奪われていたような趣があるが、最終的に橋下氏が小沢グループと手を組むということはないだろう、というのが私の観測である。
橋下氏が民主党の中で目を付けるとしたら、細野氏や前原氏、あるいは野田グループではないか。

民主党から50人、自民党から50人、みんなの党やたちあがれから30人ぐらいの国会議員が参加できるような受け皿を作ること。
多分、これが橋下氏にとって一番いいシナリオになる。

このくらいの規模であれば、誰からも主導権を奪われることはない。
大阪維新の会政治塾から130人、元職から40人くらいを自分の周辺に集めれれば、300人の候補者を次の衆議院選挙に擁立することが出来る。
勢いが付けば、この300人の中から200人くらいを当選させることも不可能ではない。

橋下氏は、今の日本で自ら風を吹かすことが出来る稀有の存在である。
やればいいではないか。

石原氏は、尖閣で10億円を集めることが出来た。
橋下氏は、日本の再生のために、100億円ぐらいは集めることが出来るはずだ。
まずは、新しい政党をつくることである。
橋下氏ならそれが出来る。

あくまで机上の空論だが、やってみて損はない。

断固やるべし。
そう、申し上げておく。