いよいよ、キャンプインです。
今週、わしは、バファローズ(宮古島)とホークス(宮崎)の取材に行ってきます。
去年は、しょっぱなの宮古島で、ぎっくり腰になりました。
今年は、十分、腰に気をつけて、取材をしたいと思います。

先週、学生野球資格回復の研修会がありました。(2日間)
元プロ野球選手が、高校、大学の野球部の指導者になる資格を得るための研修会です。
その昔、プロとアマ(学生野球)の間で、問題が起きました。(ルールを破って、選手を引き抜いた)
その結果、プロとアマの間に大きな壁ができてしまいました。(元プロのアマ復帰拒否)
プロ野球関係者は、アマの選手や指導者と接触(指導)してはいけないというルールができたのです。
実際、わしも、プロに入ってからは1度も母校の野球部に顔を出していません。
復帰拒否が始まったのが1962年のこと、それから少しずつ歩み寄りはあったものの、およそ半世紀の間、プロアマ暗黒時代が続いたわけです。
あまりにも長い間、こんな馬鹿げた事が続いていたので、わしがプロに入った頃は、それがあたりまえと思っていました。
うすうす感じていたが、今回の研修を受けて、選手は被害者やったんやなという思いが強くなりました。
ルールを破って選手の引き抜きをおこなったプロ球団が悪いのは認めるが、選手は何も悪くありません。
そのため、引退後、後輩を指導する事も、恩師である監督とも話す事もできなくなったのです。
アマの選手たちも、プロの技術を身につけるチャンスを奪われていたのです。
これは、日本の野球界にとって、ものすごく不幸なことです。
しかし、いまさらこんなことを言っても、何も始まりません。
少しずつとはいえ、先輩たちががんばって、プロアマの関係はよくなってきました。
そして、ついに、学生野球資格回復のチャンスがやってきました。
これまでの不幸な時期を考えると、このチャンスは必ずものにしなければなりません。
今回の2日間のアマ側の研修は、ものすごく内容の濃いもので大変勉強になりました。
本来、スポーツの持つ意味や、野球を通じて社会で通用する人間教育などです。
その根底にある精神は、フェア精神、ファイティングスピリッツ(全力プレー)、フレンドシップ(思いやりの気持ち)です。
勝つ事を意識するあまり、うっかり忘れてしまった大切なことを、思い出させてくれました。

ほな、また。