美しいスライドデザインのためのグリッドシステム。
なぜ巷のパワーポイントスライドは“もっちゃり”しているのか?
その原因のひとつが、
真ん中揃えのレイアウト
です。
ガイドラインを表示させている場合、新規作成するスライドには
画面中央で交差する縦・横のガイドラインが引かれています。
この線を見ると、確かに真ん中で揃えてみたくなるのが人情でしょう。
が。
真ん中揃えの画は「安定感」はありますが、そのぶん「インパクト」が薄れてしまいます。
どの要素も「均等」に見えてしまうため、見せたい部分に視線を誘導することもむずかしくなります。
あえてそのシンメトリックな均衡を打ち崩してこそ、目は自らの置き場を自覚的に探し求めるわけです。
「もっと意図的な、そして美しいスライドデザインのために――」
今回は、簡単、ゆえに、門外不出とされていたパワポスライドのデザインメソッドご紹介しましょう。
その名は、
三位一体グリッドシステム
まあ、ぶっちゃけ「三分割法」なわけです。『プレゼンテーション zen』にも取り上げられていますね、三分割法は。
が、「三位一体グリッドシステム」は、単に「三つに分割」という考え方ではなく、「三分割されたデザインが、一つの真理を表現する」的な意味合いと言いますか意気込みがあるわけです。大切ですよね、意気込み。
と、まあそんな理屈はどうでもいいとして、早速その方法をご案内します。
ガイドの設定)下図の位置に「ガイドライン」を引いてください
ガイドラインの表示方法は、スライドの何も配置していない箇所で右クリックしてメニューを表示させ、「グリッドとガイド」を選んで設定してください。
※表示させるのは「ガイド」だけ。「グリッドを表示」のチェックはオフにしておいてください。
【ガイドについて】
このガイドラインは、次の3つの要素から構成されています。
①外枠(赤色)
②中心線(青色)
③三分割線(緑色)
①の外枠は、文字や図版が画面の端ぎりぎりに配置されるのを防ぐためのガイドラインです。一部の人たちはこの外枠ガイドラインを「おまじないガイドライン」と呼んでいます。このガイドラインがあると、なぜか美しいスライドデザインになるからです。
②の中心線は、上下左右を対とした「二分割」の見せ方をしたいときの基準線となります。二分割、と言っても、シンメトリー(左右対称)にする必要はありません。二分割でも十分、デザインの均衡を崩してインパクトを与えることができます。
③の三分割線は、スライドデザインに「動き」をもたらすための枠組みです。線分およびその交点、9つのボックスなど、それぞれをデザインの基準として設定できます。ポイントは「どのエリアに余白をとるか?」を考えること。メッセージに視点を導くために、「余白」をデザインの一要素として活用しましょう。
-------------------------------
こんな感じです。
まあ、あまりむずかしく考えずに、「外枠・中心線・三分割線」をちょっと意識しながらスライドをつくっていきましょう。それは同時に、「メッセージを伝えやすくする」という作業になっているはずです。
その原因のひとつが、
真ん中揃えのレイアウト
です。
ガイドラインを表示させている場合、新規作成するスライドには
画面中央で交差する縦・横のガイドラインが引かれています。
この線を見ると、確かに真ん中で揃えてみたくなるのが人情でしょう。
が。
真ん中揃えの画は「安定感」はありますが、そのぶん「インパクト」が薄れてしまいます。
どの要素も「均等」に見えてしまうため、見せたい部分に視線を誘導することもむずかしくなります。
あえてそのシンメトリックな均衡を打ち崩してこそ、目は自らの置き場を自覚的に探し求めるわけです。
「もっと意図的な、そして美しいスライドデザインのために――」
今回は、簡単、ゆえに、門外不出とされていたパワポスライドのデザインメソッドご紹介しましょう。
その名は、
三位一体グリッドシステム
まあ、ぶっちゃけ「三分割法」なわけです。『プレゼンテーション zen』にも取り上げられていますね、三分割法は。
が、「三位一体グリッドシステム」は、単に「三つに分割」という考え方ではなく、「三分割されたデザインが、一つの真理を表現する」的な意味合いと言いますか意気込みがあるわけです。大切ですよね、意気込み。
と、まあそんな理屈はどうでもいいとして、早速その方法をご案内します。
ガイドの設定)下図の位置に「ガイドライン」を引いてください
ガイドラインの表示方法は、スライドの何も配置していない箇所で右クリックしてメニューを表示させ、「グリッドとガイド」を選んで設定してください。
※表示させるのは「ガイド」だけ。「グリッドを表示」のチェックはオフにしておいてください。
【ガイドについて】
このガイドラインは、次の3つの要素から構成されています。
①外枠(赤色)
②中心線(青色)
③三分割線(緑色)
①の外枠は、文字や図版が画面の端ぎりぎりに配置されるのを防ぐためのガイドラインです。一部の人たちはこの外枠ガイドラインを「おまじないガイドライン」と呼んでいます。このガイドラインがあると、なぜか美しいスライドデザインになるからです。
②の中心線は、上下左右を対とした「二分割」の見せ方をしたいときの基準線となります。二分割、と言っても、シンメトリー(左右対称)にする必要はありません。二分割でも十分、デザインの均衡を崩してインパクトを与えることができます。
③の三分割線は、スライドデザインに「動き」をもたらすための枠組みです。線分およびその交点、9つのボックスなど、それぞれをデザインの基準として設定できます。ポイントは「どのエリアに余白をとるか?」を考えること。メッセージに視点を導くために、「余白」をデザインの一要素として活用しましょう。
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こんな感じです。
まあ、あまりむずかしく考えずに、「外枠・中心線・三分割線」をちょっと意識しながらスライドをつくっていきましょう。それは同時に、「メッセージを伝えやすくする」という作業になっているはずです。