卵細胞(女の子)と精母細胞(男の子)への放射線の影響 | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

結論から先に書きます。お子さんを持つ方がいらっしゃったら、絶対に守ってほしいです。

子どもは絶対に被曝から守らないといけない

その理由が漠然としていたと思いますが、被曝するその子どもの病気だけではなく、その子どもが将来、子どもを授かれるかどうかが、決定してしまう可能性があるからです。

生物学的に説明しますが、理由は以下の通りです。

【女の子の場合】---------------------------------------
女の子は生まれる前から、卵子のもとになる卵母細胞という細胞をもっており、

母親のお腹の中でまだ胎児でいる時期には600万~700万個
    ↓(徐々に減少)
出世時に100万~200万個
    ↓(さらに減少)
思春期までに約30万個

とその数を減らしていきます。
女性は、初潮から閉経までに平均で約400個排卵すると言われています。(閉経後は残った卵母細胞は退化していきます。)

さて、卵母細胞は、毎月1個成熟し、卵子となって排卵され、受精を待ちます。
その他の排卵されない待機中の卵母細胞は、卵母細胞のまま細胞分裂を止めた状態で卵胞内に存在し続けています。その待機中には、DNAの修復は行われない為、年齢を重ねるごとに卵子の損傷の可能性が大きくなり、同時に不妊の可能性も高まるわけです。

つまり、ここでみなさんに注意していただきたいことは、女性は生まれたときから卵母細胞を持っていて、出世後に自分で新たに生成することができないということです。

・・・わかりますか?

幼少期に被曝して、卵母細胞にダメージを受けた女の子がどうなるか・・・。

一度被曝してしまったら、取り返しがきかないんです。

被曝をしてしまった卵母細胞がどうなってしまうか、想像できると思います。
ICRPの発表しているしきい値をご紹介します。
------------------------------------------
           急性被曝     慢性被曝
一時不妊 0.65-1.5 Gy -----
永久不妊     2.5-6.0 Gy 0.2 Gy/年
------------------------------------------
(Gy=Svでいいと思います)

【男の子の場合】---------------------------------------
男の子の場合、精母細胞は放射線の感受性が高く、低線量でも細胞死が起こり一時不妊になってしまいます。また、0.15Sv以上浴びると精子の元になる精母細胞がダメージを受けて細胞死し、永久不妊となると言われています。

こちらでも具体的にしきい値をご紹介します。
--------------------------------------------
           急性被曝     慢性被曝
一時不妊  0.15 Gy 0.4 Gy/年
永久不妊     3.5-6.0 Gy 2.0 Gy/年
--------------------------------------------
(Gy=Svでいいと思います)

※すいません。ICRPの数値のソースを探したのですが、どうしても本文が見つからなかった為、関連するURLを貼らせていただきます。

①人体に対する放射線の確定的影響と確率的影響
http://www.rada.or.jp/database/home4/normal/ht-docs/member/synopsis/030065.html
②日高振興局(放射線を生殖腺に受けると子供はできなくなるの?)
http://www.hidaka.pref.hokkaido.lg.jp/hk/hfc/homepage/q-16.htm


さて、これを読んだ後もあなたは汚染地域で子どもを遊ばせることを許せますか?
福島の子ども達に20mSVを許容する政府が一体何をしているかわかりますか・・・?

実 はこの話、昔、高校の生物の先生が授業で話してくれていました。その時は子どもが被曝するなんて想像していなかったため、なかなか実感できませんでした。 本当ならもっと早くにこの記事をUPすべきだったと思い、とても後悔しています。自分の知識や数値に自信がなかったというのが本音です。でも、自分の持っ ている知識で、少しでも子ども達が助けられるのなら・・・と思い、思い切ってUPしました。
※幾分高校時代の授業をベースにし、ネットで足りない箇所を補ったため、間違っている箇所があるかと思います。ご指摘いただければ訂正しますので、気づかれた方はコメントを入れていただけると助かります。

今まさに、子ども達の未来が奪われようとしています。
どうか、この記事を読んで、思うところがあったのなら、これをお子さんを持つお友達に伝えてください。そして、子ども達を守ってください。

・・・・・お願いします。

一刻も早く、子ども達を避難させてください。お願いします。政府の人・・・。



ほんとにぼちぼちしてられない・・・。