油団(ゆとん)って知ってますか? | 燕の巣 Beauty & Health

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暑いですね。


熱中症になった高齢者の殆んどの方が

クーラーをつけていなかったという記事が出ていて


クーラーをつけないと熱中症になるから

「皆さんクーラーをつけて下さい!」

と呼びかけているようですが


窓を全開にして、クーラー無し、扇風機無しで

過ごしていては危険なのでしょうか?

この異常な暑さでは少し心配です。




またまた新聞ネタなのですが


先週から読売新聞夕刊一面に


『涼む』という特集が連載されています。



1回目『冷やしあめ』


飲んだことはないのですが、

麦芽水飴を水で溶かして薄め

ショウガ風味の冷たい飲み物らしい。


砂糖や食品添加物たっぷりの今どきの清涼飲料水よりは

ヘルシーな感じがしました。




2回目は『風鈴』


風鈴祭りの掲載写真を見ているだけで

涼しさを感じましたが


近頃の殆んどの家庭では

窓を閉め切ってクーラーをかけるので

開け放たれた窓に風鈴が釣られ

「チリーン、チリーン」という涼しげな音を聞くことは

殆んど無くなりました。




さてさて、

3回目に紹介されていたのが『油団』


和紙を貼り重ね、表にはエゴマ油、裏には柿渋を塗った

まさに工芸品の夏の敷物です。


艶やかなこげ茶色の表地で

寝転がるとヒンヤリして、体にこもった熱が引いていくそうです。


こんな自然でエコでヒンヤリして、体の熱が引く敷物!


欲しい!幾ら位するのかしら?と検索してみてびっくり


なんと一畳10万円



かつては生活に溶け込んでいたものが


戦後、生活様式が洋風化し姿を消してしまった『油団』



今、日本全国で作っているのはただ一軒、


鯖江市田村町の表具店『紅屋 紅陽堂』 のみ


店主の二代目牧野輝芳氏と三代目長男・友美氏が

伝統を守り続けておられます。


エコブームのお蔭で10年ほど前から

注文が少しずつ増えてきているそうですが


これほどすばらしい自然に馴染んだ日本の伝統工芸

なくならないで欲しいものです。



8月29日まで福井県陶芸館(越前町)で

体験展示しているそうです。