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・「オリックス岡田監督 来季は白紙 大型補強も借金15で最下位」
・「諦めている奴がおる」
今朝の記事です。


ここまで来ると球団も監督人事を考えるのは当然のことです。


強ければ岡田さんのこのキャラクターもたつんですが、負けるとダメージが
倍増してしまいます。


メディアの扱い方に問題があるのかもしれませんけど、
ここ最近、監督の選手への批判ばかりが目立ちます。


これは親会社にとってもマイナスイメージになりかねません。


ここまでコーチの入れ替えも頻繁ですし、どうもチームに落ち着きがないように
映ります。


しかしパは混戦です。実力も伯仲していますから、まだまだ諦めずに
CSを目指して欲しいものです。


経験上、こういう記事が出ると選手同士でも
「監督に辞めて欲しいから、このままでも良いや」と思うか、
「続けて欲しいから、何とか頑張ろうぜ」等の、漠然とした話にもなります。

あくまで漠然としたものです。


ましてや監督は今年が契約最終年ですから、仮に再契約したら、
また数年いることになりますからね。

これは死活問題でもあります。


選手は敏感に反応しますし、よーく考えます。


選手にとって良い監督とは、自分を使ってくれる監督です。

まずは自分を基準にして考えます。

(実績がある選手は関係ないかもしれませんが、新監督が来れば

新しい選手を使いたがるので、心配は心配でしょうね)


(コーチはもっと心配でしょうね。監督が連れてきたコーチは

一蓮托生ですから。先が見えてきたら、露骨に就職活動する人もいます。

その中でも親分肌で信頼の厚い監督は、コーチの去就の面倒まで見ますけど、

そんな人物はほんの一握りでしょう。)


ただ断っておくと、如何なる状況になっても、プロである以上、
選手は全力でプレーします。
それは選手の本能ですし、プロ意識が根底にあります。

成績=生活が掛かっていますし。


しかし「この監督の為に頑張ろう」等とプラスアルファがあれば、
選手は更なる力を発揮します。
例えば怪我を承知で無理をするとか。

個人よりもチームに強い意識が働きます。


この違いこそが、勝敗を決めるわずかの差に影響していきます。


そういう意味では、これからが岡田さんの監督力が試されるところかもしれませんね。