奥さんが失踪したそうだ
クライアントは奥さんが自殺したんじゃないか!と乱れまくっている
子供を2を二人置いたままで
僕「ゴミ等、いらないと思っても捨てないでください。」
失踪の手がかりは部屋の中に多い
自殺をほのめかす、遺書とも思える手紙が置いたあった
「もう会えなくなるけど…お母さんは遠くから見ているね…」
パソコンを見てみると、履歴が全て消去されている
携帯電話は置かれたまま
僕「自殺はないとおもいますよ。別の携帯電話持っている可能性がありますね。帰ってくる事を信じて探しましょう」
失踪前の状況を聞きながら、「この人知りませんかチラシ」をパソコンで作成する
警察にも、家族より失踪届を出してもらう
まずは…
失踪者の部屋をガサ入れしたが、失踪する原因となる人物、または協力者がいるような感じでした
浮気相手と愛の逃避行か?
最寄りの総合駅へ行って、聞き込みでもしてみるか?
ビジネスホテル、アパート仲介業者に聞き込みをする
昨今は個人情報が厳しいので、そう簡単には教えてくれない
僕「あのー、緊急を要するお願いなんですが…。家族の方から依頼され、この人を探しているのですが…」
ポイント!ここで終わってはいけない
僕「失踪される前に、自殺すると遺書が置いてありまして、そして、この事務所(ホテル)の名前がメモに書き残されていたんです…。もしかしたら…部屋の中で…」
と、少し脚色を付けるのです
聞かれた相手もたまったもんじゃありません
自分が管理している部屋で死んでいたら…
そんな緊急性からデータ端末を叩いてくれる
そんな要領で10件ほど聞き込みを行うと
「この方、うちの物件を契約されてますね」
ヤッター!ヒットした!
しかも調査1日目にして
もう王手かい
しかし・・・
仲介業者「でも3日前に、この事務所へ来て部屋の解約をされました。これ以上はお教えできません」
失踪前に部屋を借りていた??
すると
依頼者からの携帯電話がなる
依頼者「新しい情報が見つかりました。妻が捨て忘れたゴミ袋の中に、妻が契約者の携帯電話の契約書が入っていました。それとアパートの解約証もありました。」
浮気相手と愛の逃避行か!
残された子供もたまったもんじゃないな

この失踪奥さん、その後の調査で自宅から500kmも離れた土地のコンビニを頻繁に利用している情報を掴んだ
二日間張り込みを行うと、失踪人が現れる
失踪人を見つけると、家族に引き渡しをして任務完了となります
僕達が成人を拘留することはできないので
失踪人に分からないように、住んでいる場所や行動範囲を監視しながら、依頼人が来るのを待ちます
そういえば・・・以前
父・娘と二人暮らし
娘が失踪して
僕が娘を見つけた
父親に娘がいる場所を教え
少し離れた所で待機していると
向こうから娘が泣きながら走って来た
しかも娘の左目は、たった今パンチ入れられたようで腫れている
後ろから
ナタ持った父親が娘を追いかける
ナタを取り上げて、父親を叱りました
失踪する人にも、失踪する理由があるという事…
また失踪する自由もあるという事・・・
依頼者の幸せの為に探偵業があると思いますが、こんな場面に出くわすと
『クライアントの明るい未来を創造する調査会社
名古屋トラブル相談センター』
なんとも後味が悪くなります
