子どもが思春期を迎えるころになると・・・
親の言うことを聞かない、口ごたえをする、悪態をつくなど、反抗的な態度を取ることがあります。
そういう私も・・・
中学生の頃、夜9時ころまでテレビを見ていて、「そろそろ勉強でもしないといけないな!」と思ったことがありました。
そんな時に、母がイライラしながら、
「そろそろ勉強でもしたら」と言われたことがあります。
すると・・・
一気にやる気を失ったのを覚えています。
そして、
「絶対に勉強なんかするもんか」
と思ったものです。
まだ、これなどは反抗と言っても軽い方だと思いますが、似たような体験は、誰でもあるのではないでしょうか?
さて、アドラー心理学の本を読み返しました。
そこにおもしろいことが書かれていて・・・
反抗期はないというのです!
野田俊作先生の著作から引用させていただきます。
「反抗的な子ども」というのは、反抗性とか粗暴性とかいう<モノ>が心の中にあって、その子を操縦しているわけではない。
ある人が反抗的なのは、反抗という態度をひっぱり出すような、やり方のパターンがあるからです。
つまり、反抗というのは心の中にあるのではなくて、やり取りの中にあるわけです。
人間と人間の関係の中にあるんです。
世の中で、一番典型的に誤解されているのは「反抗期」というものがあると思われていることです。
私には三人子どもが今して、一番上の子はもうすぐ19才になります。
その次が17、その次が15で、いわゆる思春期ですが、3人とも反抗ゼロです。
なぜかというと、反抗させるようなやり取りをしないからです。
アドラー心理学をしっかりやり込んでいる人の子どもたちというものは、世の中でいう意味での反抗は全然しないんです。
これを読んでどう思われたでしょう?
アドラー心理学をしっかりやり込んでいる家庭の子どもは反抗をしない?
それは・・・
アドラー心理学は、親と子も対等の関係をうたっているので、「あれしろ」、「これしろ」と支配的に子どもを扱うことがないからなのかもしれません。
ということは・・・
もし、子どもが反抗的な態度をとるとすると・・・
親御さんが、子どもに対して対等ではなく、支配的な関係があるから?
そのような支配関係があるなかでは、大人でも反発を生みだしませんか?
つまり、人は支配的な態度で何かをすることを要求してきたり、断定的に「お前はダメ!」など言う人に対して反発を感じることがある。
そう考えると、・・・
子どもが反抗するということは、そこに、上から目線で子どもを支配しようとしたり、断定的に決めつけるような関係があるということなのでしょう。
では、反抗する子どもにどう対応したらいい?
その答えは、野田先生の次の本に示されています。
参考図書
「ボクたちのアドラー心理学入門3」野田俊作講演集
ただ、この本、絶版で手に入れるのはかなり難しいと思います。
また、機会を見て、反抗にどう対処するのか、野田先生の話しを紹介できたらと思います。