福山哲郎・元官房副長官の「原発危機・官邸からの証言」(ちくま新書)につづいて、原発事故当時総理大臣補佐官で、現在原発担当大臣の細野豪志君も「証言」(講談社)を出版。


  福山君は原発事故当時ずっと官邸にいて原発事故対策を担当し、細野君は3月15日以降、東電本店に設けた政府東電統合対策本部に事務局長として常駐してくれた。この二人の「証言」を読むと当時のことがよくわかる。


  3月15日未明に、私自身が東電本店に出向いて、統合対策本部を設けた以降は、私自身が現場のことに関して直接東電などに指示を出すことはしなかった。細野補佐官に事務局長としての権限を与え、現場に関することについては、大半を事務局長に任せた。それだけに細野君の役割は重大で、負担も大きかったと思う。統合対策本部の詳しい様子は私にとってもこの本で初めて知ることが多い。細野君はよくやってくれた。