アメリカは新自由主義的共和党とリベラルな民主党、ヨロッパ諸国は自由主義的保守党と社会民主的な政党が二大政党を構成し、政権交代を繰り返している。私も政権交代のある二大政党を目指して長年活動し、2009年実現した。


  問題はこれからだ。もともと社会保障とそのための消費税は福祉社会を実現するためで、社会民主主義的な政策だ。これが実現した後、現在の民主党をどう立て直すか、民主党の原点は何か。私は、自民党が新自由主義的保守党であるのに対し、民主党は「最少不幸社会」を目指す社会民主主義的政党としての性格を鮮明にし、自民党との間で二大政党を構成すべきと考えている。


  それに加えて、脱原発と分散型エネルギーである再生可能エネルギーを活用した地域分権社会の構築を基本政策に掲げるべきだ。


  日本の統治機構についても検討が必要。総選挙で選ばれた総理大臣が少なくとも4年間は安定的に政権運営ができることが、国益にとって必要。イタリアのように上院と下院の選挙を同時にしてねじれの発生を防ぎ、外交日程が制約される現在の国会審議の在り方も改める必要がある。


  こうした大きな争点で次期総選挙を戦いたい。