何でもかんでもスマホに頼り過ぎ! | 3cmの虫にも5%の魂

何でもかんでもスマホに頼り過ぎ!

何でもかんでも、スマホでできちゃいます、この時代。

ああーーー、便利!!!

ワールドワイドに世界が広がるね!!!!

スマホがなくなると、困るーーーー!!!

朝起きるのもスマホのアラーム。

移動手段を調べるのも、スマホ。

目的地の地図を見るのも、スマホ。

スケジュールの管理をするのも、スマホ。

音楽聞くのも、ラジオ聞くのも、スマホ。

面白映像見るのも、スマホ。

写真撮るのも、ちょっとした動画を撮るのも、スマホ。

昔なら、ひっそり書いていた日記を全世界に発信できる。

動画配信も、音声配信も、やろうと思えばできちゃう。

いかに父親を丸め込んで手に入れるかを苦心したゲームだって、スマホでチョチョイとダウンロードできちゃう。

今晩のおかずのレシピだってスマホ。

弁当にカレーはアリかナシか、世間一般の意見を調べるのもスマホ。

織田信長の生まれた年を調べるのもスマホ。

大切な人に何かを伝えるのも、メール、LINE。

あの人の声が聞きたくなったら通話。

遊びも、生活に必要なことも全部スマホでできちゃう。

しかしながら、気になることがあります。

こんなにもスマホに頼っていていいのか!!!!

いや、ここで私の言いたいのは、スマホに頼らず、人と人とは直接会わなくてはダメだ!!!とか、そういうことでは全然ない。

このままでは、演技における、全てのジェスチャーがスマホになってしまうのではないかと言う危惧である。

かつて、「テレビのチャンネルを変える」というジェスチャーは、ガチャガチャとチャンネルを回す仕草からリモコンのスイッチを押す仕草にと変化を遂げた。

「急いで、急いで!!時間がない!!!」というジェスチャーは、現在、腕時計をトントントントンする仕草で表される。
しかし、現状では、時間を確認するのは、ほとんどスマホだという人が多いのではないだろうか。
となると、今後、そのジェスチャーは、スマホをトントンするジェスチャーに取って代わられることが考えられる。
しかし、そうなると、「急いで!!急いで!!!時間がない!!!」という演技をしているつもりなのに、お客さんには「無暗にアプリを起動している」と取られる危険性が出てくる。

現状では、ゲームをするジェスチャーは、コントローラーを持ってピコピコする感じだが、そろそろそれも古くなってきている。
これまた、スマホをいじっているジェスチャーに取って代わられるのだろうか。

そして、誰かが面白いことを言った時の「それいただき!」も、現状、ペンの先をなめてからメモを取るジェスチャーがまかり通っているが、これまたスマホのメモに書き込むジェスチャーに取って代わられるのだろうか。

写真を撮る、も、ビデオを撮る、も、はたまた、予約しときます、も、拡大する、も、縮小する、も。

カラオケのよくあるビデオで、朝寝坊して目覚まし時計のアラームを止めるシーンだって、スマホのアラームを止めるシーンになる。

トーストをくわえて曲がり角で男子にぶつかるシーンが、スマホをいじりながらぶつかるシーンになる。

学校で一番の不良だと思っていたアイツが雨の中子猫を拾うシーンがスマホで撮影される。

髪の毛サラサラで背が高くメガネ男子の生徒会長、滝沢君が、校舎裏でタバコを吸っているのを目撃しちゃい、Twitterに投稿しちゃう。
それがばれちゃって、壁ドン、無理やりその煙草をくわえさせられ、「これでお前も同罪。」と、Twitterに投稿されちゃう。
キャー!!間接キッス!!!!!!!!!!!
だけど滝沢君の目の奥はとてもさみしそうでほっとけなくて、滝沢君のFacebookの投稿にイイネ!連打。
だけど滝沢君からのイイネ!はなし。
どうにかこうにか手に入れたLINEでメッセージ送るも、既読無視。
既読が付いている安心感と、それでも無視されちゃう不安感で揺れ動く。
実は滝沢君は私からのイイネ!やメッセージが心の支えになっていた。
こんなんじゃただの自己満足だよねと、イイネ!もメッセージも途絶えさせて一週間、ついに滝沢君が動く!!!!!

あああ、スマホって便利ーーーー!!!!