原点 | 小宮山友祐オフィシャルブログ「この道の先に~」Powered by Ameba

原点


昨日は練習試合だった。



今週と来週は名古屋がアジアクラブ選手権に出場している為、リーグ戦は中断。



その為、試合間隔がなくならないように昨日は東海リーグのメンバーオブザギャングと練習試合。



先週の神戸戦での課題だった、得点をとるという部分に関しては7点とることが出来たのでまずまずだったと思う。



もっと決めれる部分はあったと思う。決定機を確実に得点に結びつけないといけない。



また、ディフェンス面で初歩的なミスが多かった。



マークを見逃してしまったり、不用意に飛び込んで抜かれてしまったり、いらないファウルをしたり。



普段のFリーグではほとんどしないようなミスが目立った。



その理由は、2つあると思う。



1つ目はこういう練習試合はあくまでも練習試合という意識が頭から離れないこと。。



いくら実戦と同じようにしているつもりでも、どこかで練習試合という意識が出てしまう。



良い意味で公式戦の時よりも積極的にプレーすることができ、色々なことにチャレンジできるが、悪い意味で余計なプレーや変な余裕が多くなる。



いつもなら素早くボールを離したり、球際でボールをクリアしたり、はっきりとしたプレーが多いが昨日はそれがなかった。



2つ目は相手が地域リーグのチームだということ。



どこかでそのことが頭にあるのだと思う。だから無駄な余裕が出ている。



Fリーグのチームではなく、地域リーグのチーム。



その意識が自分達に悪い余裕と変な自信を与えてしまっている。



俺は、相手がどこのリーグに所属していようとどこのチームだろうとやることは変わらない。やるプレーも変わらない。



だって、Fリーグも地域リーグも同じフットサルチームで。どちらが強いかは、やって見なければわからない。




浦安はオーシャンアリーナカップや全日本選手権でフウガに負けている。



練習試合をしても関東リーグのチームに引き分けたこともある。



必ず絶対に勝つという保証はない。



練習試合だから結果にこだわらなくて良いなら、俺はそんな練習試合はやる意味がないと思う。



練習試合だからこそ、自分達の課題に真摯に向きあい、必死に取り組み、結果を出すことが必要だと思う。



昨日、岡山監督も「うちはまず、チーム内で競争しなくてはいけない」と言われていた。



その通りだと思う。15人いるトップの選手の中から試合に出れるのは12人。



厳しい競争の中からメンバーが決まる。



競争なのだから、自分が出来るプレーを必死にアピールしなければならない。



それが出来た選手と出来なかった選手。その差が大きかった。



浦安に足りないのはそういう厳しさ。



いつも同じ選手が当たり前に試合に出れるという環境を壊さなければいけない。



俺ももちろん、誰もが必死な競争の末に試合に出れるという環境にしなければ、強いチームにはならない。



Fリーグで優勝することを真の目標にして戦うなら、昨日の練習試合のような試合をしていたら絶対に優勝なんかできない。



練習も練習試合も試合も、目の前の1プレー1プレーをもっともっと必死に、そして大切にプレーしないといけない。



Fリーグだからとか、そんなプライドはいらない。



そんなプライドは邪魔なだけ。



もっと目の前のプレーに集中しないといけない。




昨日、練習試合を終えた後に久しぶりに関東リーグを観戦した。



ファイルVS浦安セグンド。



残り5分くらいしか見ることが出来なかったが、一番チームの全てが見れる時間帯だった。



チームとしての強さ、団結力、精神力、経験値などなどすべてが見れた。



結果は3-2でファイルが勝利した。



ファイルの3点目は泥臭いゴールだった。



浦安のゴレイロが味方バックパスのボールをクリアーしようとしたが、そのボールがファイルの選手に当たってそのままゴール。



一見すると事故みたいなゴールだった。



でも、得点をとったファイルのトモくん(北選手)と試合後一緒にご飯を食べたとき、話していたのが印象に残った。



「前半から浦安のゴレイロの足元は不安定だった。得点する前に同じような場面でクリアミスをしていた。だから、次にそういう場面があったらゴレイロに寄せて見ようと。そして、ゴレイロにバックパスをした浦安の選手は去年までファイルにいた選手だったのもあって迷わず寄せた」と。



事故ではない。狙われた得点だった。



試合終盤。点差。局面。



何をしなければいけないのかということを分かって、実行した選手とそれを実行出来なかった選手。



実行できた選手が多かったのがファイル。少なかったのがセグンド。



勝敗が別れたのはそこだったと思う。



1点差にリードされてからセグンドはパワープレーに出た。



正直、見ていてあまり入る気はしなかった。



動きもボールポゼッションもバラバラだった。



パワープレーなのに1人の優位性を生かせなかった。



それは練習不足なのか?俺にはどうして良いのかわからないように見えた。



縦が空いているのに縦パスを角に入れることもなかった。



唯一あったのは新造が左サイドから対格の右サイドのセカンドポストにボールを入れた時だけだった。



負けているのだから開き直ってもっと積極的にプレーして良かったと思う。



むしろ、こういう時こそ若さを出してアグレッシブにいって良い局面だったのかな。




チームとしての経験。底力。



ファイルの方がチームとしてやるべきこと、個人の役割がはっきりとしていた。



ただ、こういう試合はセグンドの選手には大きな経験となったはず。



若い彼らにとってこういう経験をたくさん積んで欲しいと思う。



得難い経験が出来る場が関東1部というのはとても贅沢。



俺達が以前、必死に戦っていた舞台がステップの場。



羨ましい限り。



しかし、セグンドの選手が関東1部という舞台をトップに上がる為のステップとだけ考えているのなら、関東1部で勝つことは難しいと思う。



今はステップとして考えるのではなく、関東1部で結果を出す。



誰が見ても納得できる結果を出すしかない。プレーで見せるしかない。



目の前のプレーに必死になって。



結果を出せば自然とトップへの道は開けてくると思う。



だから、もっともっと結果にこだわってプレーをして欲しい。





久しぶりにファイルの試合もセグンドの試合も観たけど。



やっぱり、この人の存在の大きさは圧倒的だった。

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今年からファイルの監督になった治くん。



監督になったから昨日が選手としては今季デビュー戦だったみたい。



プレー、リーダーシップ、存在感、メンタル、どれも圧倒的だった。



俺の大先輩でもあり、恩人でもあり、目標でもあり、ずっとこの人の背中を追いかけてきた。



俺が今も選手として続けられているのも、こういうプレースタイルになったのも、こういう考え方になったのも治くんの影響が大きいと思う。



本当に尊敬する人。



昨日も久しぶりに一緒に食事をして色々な話をした。



もちろんフットサルの話がメイン。



代表のことやアジア選手権のこと、ワールドカップのこと。



チームのこと。



今後の人生のこと。



などなど、色々な話をした。話していて時間はあっという間に過ぎていった。



懐かしかった。ファイルの時は、試合後、練習後、ほぼ毎回ご飯を食べてこういう話をしていた。



自分に足りないところを率直に言ってくれる人の存在は本当にありがたい。



吉成やトモくん、三井も一緒にご飯を食べたが、ファイルの雰囲気は変わらない。



楽しい時間だった。



ファイルの凄さはそれが若手にしっかりと伝わっていること。



帰りにファイルの若手の三木を帰り道が同じ方向だったから送っていった。



初めてちゃんと話したけど、とても熱かった。



今の自分がチームにもっと貢献するにはどうしたら良いのか。どうしたらうまくなるか。



自分はこういうプレーヤーだから、どういう選手を参考にしたら良いか。



とても具体的だった。



そこを他のチームの俺に聞いてくる貪欲さ。



初めて、ちゃんと話すんだよ。正直、すげーなって思った。



しっかりと答えたくなるよね。それだけ熱く聞かれたら。



浦安のセグンドの選手には、そういう話をしたこともなければ、聞かれたこともない。



やっぱり、ファイルの選手は常に貪欲。



常にうまくなりたいという意識が高い。



改めてそう感じた。



伝統は簡単に色あせないもの。



浦安も選手が入れ替わったとしてもそういう部分が色あせないチームになって欲しい。



昨日は俺も自分を見つめ直す、とても良い機会となった。



原点を見る。必要なこと。



たくさんの刺激をもらった一日だった。