しゅくだい。 | ねぎらいの書

ねぎらいの書

ねぎらいの言葉を贈ります。
あなたの心の折りたたみの傘に。なりたいのです。

失うまでは在ったことを忘れてへんか





失った去っていったなくなってしまった、と。

悲しむ気持ちが大きいのは。きっと。


未来が途絶えてしまった気持ちになってしまっているから。

楽しかったできごとや。これから起こって欲しいと願っていたできごとが。

もう二度と再現されないことに。実現できなくなってしまったことに。


失意と悲しみを感じてしまうから、だと思うのです。


本当に悲しい別れがあります。

想像を絶するつらさもあります。


それだけ悲しいのは。つらい思いがなかなか消えないのは。

その分。過去が幸せに満ちたものだったから。

過去にステキな経験ができたからこそ。

今のあなたがあることに。

心から感謝できているから、なのです。


だとしたら。

すでにあなたは。十分すぎるほどの。

大切なギフトを。預かっているひと。

そう。失うまでに。山のように何かを預かったことを。

思い出して欲しいのです。


そのままずっと失意の底で。

預かったことを忘れて生きることは。

基本的には許されません。


不思議なことに。

さらに強烈な方法で。

「お忘れでないですか?」と問いかけられたり。

「早く預かってるものを使ってくださいね」と催促されることだって。

決して少なくないはずだから。


つらい思いをしたのなら。

それまでに在ったことを。預かってきたことを。

じっくり思い出す期間だと受け止めて。


在ったものを。預かったものを。

どう使いこなすかを。考えぬいてください。


それが唯一。今のあなたにできること、なのだから。

その過去を使って。どう未来を創るかが。

今のあなたに問いかけられた宿題なのだから。