「アフリカの歴史」を読む。 | 塵芥想

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以前に
「新書アフリカ史」 講談社現代新書 1400円税別
という本を読んだ。
なかなかの力作で感心したが、
以来
アフリカのことが気になっている。
今回
『アフリカの歴史』侵略と抵抗の軌跡 岡倉登志 明石書店 3600円税別
を手に取った。

『新書アフリカ史』が、
歴史学ばかりではなく、
文化人類学から
言語学から
様々分野の分析を踏まえたいわゆる
骨太の大作であったのに対して、
こちらの著者
岡倉さんは歴史学の人。
正真正銘というか
本格的な歴史絵巻で、
正直な感想として生々しい部分が多かった。

特にというか奴隷売買のあたりなどは、
目を覆わんばかりだ。
それから始まる、
植民地支配国への抵抗、
独立へ向けたあたりは
当然といえば当然
悲惨な歴史の連続だ。

「暗黒の大陸」だなんてのは、
ヨーロッパ勢力の勝手な言い分で、
勝手に侵略しておいて、
勝手に暗黒にしておいてなんだこの野郎!
読んでいて腹が立ってくる。

人が物として売られていくなんてことは、
「金輪際あってはいけない」
心からそう思った。
人が物として扱われるとうなことがあるだけでも、
その土地に文化はなくなってしまう。

そうアフリカにも豊富な文化はあったんだ。
列強に対抗した歴史だってあったんだ。
物なんかであるわけがない。
そう強く思った。
みんなヨーロッパのせい?
そういってもおかしくないほどの連続だった。