プログラムというものは、曲目が決まっていてご来場くださる方々に
お知らせするために作るものです。
同時に出演者たちの気持ちを引き締め、喜びと誇りを持ってもらう
ために作成するものでもあります。
思い出&記念にもなりますしね。
・・・しか~し。
未だにというか、今後いつ曲目が決定するのかわからない人が
約一名。今年は本当に先が読めなくって、なにを弾くのか
あるいは歌デビューするのか、さっぱり決まらないんです。
みなさま、改めてご紹介するまでもなく・・・こちらの方でございます。
「Jさん、はっぴょうかい でますか?」
「はっぴょうかい、でるの。」
「なにを、ひきますか?」
「・・・なにを、ひきますか。(←オウム返し)」
「これ(ある曲)を ひきますか?」
「ひかないの。」
「じゃ、これは(別の曲)?」
「やらないの。」
「じゃ、”うえをむいてあるこう”うたいますか?」
「うたわないの。」
「アンタ、はっぴょうかい でるんでしょ?」
「でます。」
「ドレスは?」
「ドレス、きます。」
「じゃ、とにかく れんしゅうしましょう。」
「しないの。」
「れんしゅうしないと、はっぴょうかいでられません。」
「でるの。」
「じゃ、ピアノ。」
「おえかき しゅるの。」
・・・(オイ)・・・。
「おねつ、でちゃった。」
・・・(オイっ)・・・!
という具合にですね、うまく(?!)逃げてさぼる技を身につけたのです。
自閉症児も、悪知恵(=自分に都合のいい言い訳)は
結構働いています。
Jよ。ちっとも先に進まないじゃないか。
アナタ、ドレス着たいんでしょ?みんなと一緒にやりたいんだよね?
平日は練習できないため、休日に彼女の練習を手とり足取りする
のですが、いつもの復習ばかりで新曲にたどり着かずに終わって
しまいます。
そんな不毛の会話とやり取りにため息が出ちゃった私。
生徒さんのお母様についこぼしたところ、
「先生、いいじゃないですか。Jちゃんのところは、
”おたのしみ♡”って書いておいたらいいですよ。
当日何をやるか、お楽しみにってことで♪」
・・・おおっ。
そんなふうに、おおらかに捉えてくださる方がいるとは!
ちなみに他にも数人聞いてみたところ、
「うんうん、先生。面白いですよ。
Jちゃんの、当日のノリでやってもらう感じでいいですよ。
うん、それがいい!」
・・・ですって。
ほほほ本当ですか?
保護者のみなさまは、私よりJに寛大でいらっしゃる。
ありがたいお言葉です。それ、本気にしても良いですか?
プログラム、Jのところだけ ”お・た・の・し・み”って・・・
そんなふざけた感じで載せてもも・・・いいのかしら?
いえ、ふざけてないです。
私はもうマジでそうしたいと思っています。
でも、講師としての良心というか今までの常識が・・・
その思いを実現できずにいます。
前代未聞の、未定プログラム。
蓋を開けてのお楽しみなんて、今まで一度もありません。
一体どうしたらいいんだろう~?
果てさて困りました。知恵熱が出そうです。(^_^;)
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