社会保障と税の一体改革法案が成立。最大の功労者はもちろん野田総理と自民、公明両党の党首だが、私にはそれ以上の功労者だと思う人がいる。それは与謝野馨さんだ。


  与謝野さんは日本のため、国民のためには社会保障と税の一体改革がどうしても必要と考えておられた。総理の時、私がお願いしたのに対し、極めて厳しい環境にもかかわらず、社会保障・税一体改革担当大臣を引き受けてくださった。予算委員会などで、古巣の自民党からの激しい非難にも動じず、信念を持って改革案作りに全精力を傾注して下さった。そして昨年6月末、難産の末、成案がまとまり、それが野田内閣での三党合意のベースとなった。


 そしてもう一人の功労者は藤井裕久さんだ。激しい民主党内の議論に対して、「歴史が見ている」と体を張って若手を説得された。


  自民党でも森元総理や尾辻参院副議長など、長老クラスの方が「国民のため」との信念を持って進めてくださった。政局を超えた長老の皆さんの努力に心から敬意を表したい。