●月名(日本語 古語・雅語)
★文月(ふみづき、ふづき)7月 - Wikipedia   http://p.tl/dFzs
日本では、旧暦7月を文月(ふみづき、ふづき)と呼び、現在では新暦7月の別名としても用いる。文月の由来は、7月7日の七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風に曝す風習があるからというのが定説となっている。しかし、七夕の行事は奈良時代に中国から伝わったもので、元々日本にはないものである。そこで、稲の穂が含む月であることから「含み月」「穂含み月」の意であるとする説もある。また、「秋初月(あきはづき)」、「七夜月(ななよづき)」の別名もある。
文月の語源は、短冊に歌や字を書き、書道の上達を祈った七夕の行事に因み、「文披月(ふみひらきづき)」が転じたとする説が有力とされる。 その他、陰暦七月が稲穂が膨らむ月であるため、「穂含月(ほふみづき)」「含月(ふくみづき)」からの転とする説。
★文月(ふづき・ふみづき)の意味・語源・由来を解説。
【意味】 文月とは、陰暦で七月のこと。
【文月の語源・由来】
文月の語源は、短冊に歌や字を書き、書道の上達を祈った七夕の行事に因み、「文披月(ふみひらきづき)」が転じたとする説が有力とされる。
その他、陰暦七月が稲穂が膨らむ月であるため、「穂含月(ほふみづき)」「含月(ふくみづき)」からの転とする説。
稲穂の膨らみを見る月であるため、「穂見月(ほみづき)」からの転とする説もある。

★長月(ながつき)9月   http://p.tl/00vc
・旧暦9月の異称。現在では新暦9月の別名としても用いる。
・日本海軍の駆逐艦
  ・神風型駆逐艦 (初代)「長月」
  ・睦月型駆逐艦「長月」
・海上自衛隊の護衛艦
  ・たかつき型護衛艦「ながつき」
★睦月(むつき) 1月    http://p.tl/9xJ5
日本では旧暦1月を睦月(むつき)と呼び、現在では新暦1月の別名としても用いる。睦月という名前の由来には諸説ある。最も有力なのは、親族一同集って宴をする「睦び月(むつびつき)」の意であるとするものである。他に、「元つ月(もとつつき)」「萌月(もゆつき)」「生月(うむつき)」などの説がある。
★如月(きさらぎ) 2月   http://p.tl/bLDB
日本では旧暦2月を如月(きさらぎ、絹更月、衣更月と綴ることもある)と呼び、現在では新暦2月の別名としても用いる。「如月」は中国での二月の異称をそのまま使ったもので、日本の「きさらぎ」という名称とは関係がない。「きさらぎ」という名前の由来には諸説ある。
旧暦二月でもまだ寒さが残っているので、衣(きぬ)を更に着る月であるから「衣更着(きさらぎ)」
草木の芽が張り出す月であるから「草木張月(くさきはりづき)」
前年の旧暦八月に雁が来て、更に燕が来る頃であるから「来更来(きさらぎ)」
陽気が更に来る月であるから「気更来(きさらぎ)」
他に梅見月(むめみつき)、木目月(このめつき)等の別名もある。旧暦二月は新暦では3月ごろに当たり、梅の花が咲く時期である。
★弥生、彌生(やよい)3月  http://p.tl/9Jna
旧暦3月。現在は新暦3月の別名としても用いる。
弥生(やよい) [ 日本大百科全書(小学館) ] .
陰暦3月の異称。陽暦の3月末から4月末にあたる。晩春の候で、花見月、桜月などともいい、このころの山をさして「弥生山」の称があるほか、ホトトギスの異称「弥生過鳥(やよいすごどり)」、行く春を惜しむ「弥生尽(やよいじん)」などの語がある。この月の3日は雛(ひな)の節句で「弥生の節句」の名でよび、歌舞伎(かぶき)ではこの月に上演する狂言を「弥生狂言」といい、江戸時代中期以降は、3月3日を初日とするのを例とするようになり、「三の替わり」の称もある。語源については、この月になると、春になって萌(も)え出た草々がいよいよ成長するので、「いやおひ(弥生)月」というのだとする『奥義抄(おうぎしょう)』や『日本釈名』などの説のほか、草木が「ややおひ(漸々成長)」する月だからなどとする説がある。 [ 執筆者:宇田敏彦 ]
★卯月(うづき) 4月    http://p.tl/DzqV
日本では、旧暦4月を卯月(うづき)と呼び、現在では新暦4月の別名としても用いる。卯月の由来は、卯の花が咲く月「卯の花月(うのはなづき)」を略したものというのが定説となっている。しかし、卯月の由来は別にあって、卯月に咲く花だから卯の花と呼ぶのだとする説もある。「卯の花月」以外の説には、十二支の4番目が卯であることから「卯月」とする説や、稲の苗を植える月であるから「種月(うづき)」「植月(うゑつき)」「田植苗月(たうなへづき)」「苗植月(なへうゑづき)」であるとする説などがある。他に「夏初月(なつはづき)」の別名もある。
日本では、新年度または新学期の時期として有名であり、学校・官公庁・会社などでは当月に入社式・入学式が行われ、前月の3月と同様に慌しくなる。世帯数や人口は少ないが、「卯月」という姓(名字)も存在する。4月は毎年7月と同じ曜日で始まり、閏年には1月とも同じとなる。
★皐月(さつき)   5月  http://p.tl/4pcW
旧暦5月の異名。現在では新暦の5月を呼ぶこともある。
★皐月(さつき)の意味・語源・由来を解説。
【意味】 皐月とは、陰暦で五月のこと。
【皐月の語源・由来】
皐月は、耕作を意味する古語「さ」から、稲作の月として「さつき」になった。
早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され、「さつき」になったとする説もあるが、「早苗」の「さ」も耕作の「さ」が語源とされる。
漢字「皐」には「神に捧げる稲」の意味があるため、皐月が当てられたと思われる。
★サツキ・皐月(さつき)の意味・語源・由来を解説。
【意味】 サツキとは、ツツジ科の常緑低木。関東以西の川岸の岩山などに自生し、古くから観賞用として栽培されている。杜鵑花。
【サツキの語源・由来
サツキは、「サツキツツジ」の下略。
サツキは他のツツジに比べ花の咲く時期が遅く、陰暦の五月の頃に咲くツツジということから、月の名「皐月」が転用されたものであるが、月名の「皐月」は耕作に由来し、田の神に祈るため苗代に挿す花もサツキであることから、五月に咲くというだけでなく、農民との関わりの深さも名前の由来に関係していると考えられる。
 
★水無月(みなづき) 6月  http://p.tl/xlrL  水無月(6月)http://p.tl/655C
・京の祭礼と行事(番外編)「水無月の由来」 http://p.tl/poi2   菓子の用語「水無月」 http://p.tl/URyZ
・水無月(みなづき)の意味・語源・由来を解説。
【意味】 水無月とは、陰暦で六月のこと。
【水無月の語源・由来】
水の無い月と書くが、水が無いわけではない。
水無月の「無」は、神無月の「な」と同じく「の」にあたる連体助詞「な」で、「水の月」という意味である。<br>
陰暦六月は田に水を引く月であることから、水無月と言われるようになった。
旧暦の六月は梅雨が明けた時期になるため、新暦に当てはめて解釈するのは間違いで、水無月は「水の無い月」とするものもある。
しかし、「水の月」説は新暦以前から伝えられており、新暦に合わせたものではない。<br>
また、「水の無い月」の説は梅雨を基準にされているが、梅雨の時期である旧暦五月「皐月」が梅雨に関係していないため不自然で考え難い。
 
★葉月(はづき)   8月  http://p.tl/O5Hp
《古くは「はつき」とも》陰暦8月の異称。《季 秋》「朝山や―の月のきえのこり/青嵐」
・葉月(はづき) [ 日本大百科全書(小学館) ] .
陰暦8月の異称。語源については「葉落月(はおちづき)」の略とする『奥義抄(おうぎしょう)』『和爾雅(わじが)』『日本釈名(しゃくみょう)』などの説や、穂張月(ほはりづき)(稲穂が張る月)の義とする『語意考』、黄葉の月の意とする『和訓栞(わくんのしおり)』、初来(はつき)(初めて雁(かり)が渡来する月の意)とする『滑稽(こっけい)雑談』などの諸説がある。三秋の仲(中)の月にあたり、万物の実りのときであるとともに、月のもっとも明らかな季節として知られ、とくにこの月の望月(もちづき)は「仲秋の名月」として賞美される。
これらの風物によって月見月、秋風月、雁来月(がんらいづき)などの異称があり、南呂(なんりょ)、中律、壮月、桂月(けいげつ)などの漢名も知られる。
また「離れ月」といって、この月に結婚すると離縁になるともいわれたが、これは八の字が左右に離れていることによる。[ 執筆者:宇田敏彦 ]
・葉月(はづき)の意味・語源・由来を解説。
【意味】 葉月とは、陰暦で八月のこと。
【葉月の語源・由来】
葉月の語源は、新暦では九月上旬から十月上旬の秋にあたるため、葉の落ちる月「葉落ち月」が転じて「葉月」になったとする説。
北方から初めて雁が来る月なので、「初来月」「初月」から「葉月」になったとする説。
稲の穂が張る月「穂張り月」「張り月」から、「葉月」になったとする説がある。
「葉落ち月」の説が有力にも思えるが、必ずしも漢字がそのまま残るとは限らず、当て字の可能性もあるため、正確な語源は未詳。
 
★神無月(かんなづき)10月  http://p.tl/yXX9
旧暦10月は「神無月(かんなづき)」と呼ばれる。これは全国の神様が会議をするために出雲に集まってしまうので、日本中神様がいなくなってしまう、ということから付けられた名称です。
・神無月(かんなづき)の意味・語源・由来を解説。
【意味】 神無月とは、陰暦で十月のこと。かみなづき。かむなづき。
【神無月の語源・由来】
神無月の語源は、神を祭る月であることから「神の月」とする説が有力とされ、「無」は「水無月」と同じく「の」を意味する格助詞「な」である。
中世の俗説には、10月に全国の神々が出雲大社に集まり、諸国に神がいなくなることから「神無月」になったとする説があり、出雲国(現在の島根県)では反対に「神有月・神在月(かみありづき)」と呼ばれる。
その他の説では、雷の鳴らない月で「雷無月(かみなしづき)」が転じたとする説や、新穀で酒を醸す月なので「醸成月(かみなしづき)」が転じたとする説がある。
 
★霜月(しもつき)  11月  
 霜月(しもつき) [ 日本大百科全書(小学館) ] .
陰暦11月の異称。だいたい陽暦の12月にあたる。この月になると霜がしきりに降るから霜降月といったのが、霜月に転じたといい、露ごもりの葉月、神楽(かぐら)月、雪待月などともいう。冬も深みゆく季節で、まだ極月(ごくげつ)師走の慌ただしさは世間にもみられず、冬の季節に入ったことをしみじみと味わう日々が続く。歌舞伎(かぶき)の世界では、この月の1日を顔見世といい、元旦(がんたん)の心でこの日を祝うが、これは中国古代の周の風俗に倣ったものともいい、周正(しゅうせい)、周の正月などの名もある。 [ 執筆者:宇田敏彦 ]
・霜月(しもつき)の意味・語源・由来を解説。
【意味】 霜月とは、陰暦で十一月のこと。
【霜月の語源・由来】
霜月は、「霜降り月・霜降月(しもふりつき)」の略とする説が有力とされる。
その他、十は満ちた数で一区切りなので上月になり、それに対して下月とする説や、「神無月」を「上な月」と考えて「下な月」とする説など、上下の「下」とみる説。
「食物月(をしものつき)」の略とする説や、「摺籾月(すりもみづき)」の意味など諸説あるが、いずれも有力とはされていない。
 
★師走(しわす)   12月  http://p.tl/27tv
日本では、旧暦12月を師走(しわす)または極月(ごくげつ、ごくづき)と呼び、現在では師走は、新暦12月の別名としても用いれ、その由来は僧侶(師は、僧侶の意)が仏事で走り回る忙しさ(平安後期編『色葉字類抄』)からという平安期からの説がある。また、言語学的な推測として「年果てる」や「し果つ」等から「しわす」に変化したなどという説もある。
★師走(しわす)の意味・語源・由来を解説。
【意味】 師走とは、陰暦で十二月のこと。
【師走の語源・由来】
師走は当て字で、語源は以下の通り諸説あり、正確な語源は未詳である。
師走の主な語源説として、師匠の僧がお経をあげるために、東西を馳せる月と解釈する「師馳す(しはす)」がある。
この説は、平安末期の「色葉字類抄(いろはじるいしょう)」に、「しはす」の注として説明されている。
現代の「師走」と漢字の意味も近く、古い説であるため有力に思えるが、「師馳す」説は民間語源で、この説を元に「師走」の字が当てられたと考えられる。
その他、「年が果てる」意味の「年果つ(としはつ)」が変化したとする説。
「四季の果てる月」を意味する「四極(しはつ)」からとする説。
「一年の最後になし終える」意味の「為果つ(しはつ)」からとする説などがある。
★師走に関するうんちく - おじさん通信   http://p.tl/cHwz