今、御殿場で太平洋クラブマスターズが

行われていますが、ここの

グリーンは難敵です。


距離感とラインの両方を

きちんと合わせていかないと、

ボールが止まらない傾斜に持っていかれて

カップからボールがどんどん

遠ざかる結果になる

ケースもあるようです。


スティンプメーターで12フィート以上、

大きな段差とおわん状のこぶ、

これらが絡み合ってパッティングの

難しさを出しています。


触っただけで7,8メートルくらい

行ってしまう状況もあり、

プロはどのようにしてタッチとラインを

合わせているのでしょうか?


先ずは、タッチですが、これは、

インパクトの感触がこれくらいで

こんだけのボールスピードが出る!

という感覚の世界です。


ここには、視覚、触覚、そして時には

聴覚も動員して、このタッチを

つかむ必要があります。


1番目の視覚ですが、

昔、日本アマで優勝された方に

「パットは、同判競技者のパットを

よ~く見ることから始まる。どれくらいの

ストロークで、どれくらいのスピードで

転がるか、見てそのグリーンの

コンディションを判断しないと

なかなかタッチが出てきません」と。


それが例え打ちそこないでも、

じっと見る。(マナーでもあります)

打ちそこないでショートしたのか、それとも

狙いどおり思い通りのパットで、

オーバーしたりショートしたのか

その観察眼を持ち、情報を仕入れましょう

ということだったのです。


確かにそうしないと初コースの初グリーンで

コンディションは読めません。


そういうことを週慣づける目を持つこと。


これが視覚です。


こういう目の情報から、自分のパットでも

このグリーンは、このライン、距離なら

どれくらいのボールスピードを出せばいいのか

判断できるようになるわけですね。


ボールスピードがイメージできたら、

それを実現するためのタッチが必要です。


インパクトの感触がこれくらいなら

これだけのボールスピードが出せる

・・・・・そういう確信が持てれば、カップイン率

とまではいかなくても、カップそばに

寄せることは可能で、3パットは少なくなります。


この感触なのですが、これこそ

普段の練習でつかんでいくべきこと

でしょう。右利きの人なら右手のひらに

感じる感触・・・・ボールの手ごたえとでも

いうのでしょうか。ここに触覚の

果たす役割は大きいと思います。


そして3番目の聴覚ですが、

これはインパクト音を聴く力です。


強いインパクト、弱めのインパクト、

弱いインパクト・・・・ピアノの音量に

近いものがありますが、耳に敏感な人は

この聴覚に頼るのも一考では?


さらに聴覚は、パッティングの最中に

吹く風の強さも感じます。


強い風なら、ボールの転がりに影響することも

あります。ほほに感じる風の音も

重要な情報源になることも

あります。


ゴルフには、基本のスウィングメカニズムや

応用技術を理解する理論的な部分と、

自然をどう感じ、どうスウィングや

ストロークに生かしていくかの感性の

部分と、両方が求められます。


それだけトータルな力が必要なのですが、

これこそゴルフの醍醐味だと思います。


ただ、パットに関しましては、

五感の果たす役割は、理論よりも

大きな比重を占めると思います。


「パットに型なし」といわれるように

パットはきちんとボールを狙った

ところに転がすことができれば、

どんな構え方、打ち方でも構わない

ということわざです。


それだけ、パットでは、視覚、触覚、

聴覚をフル動因して

難グリーンに挑みたいものです。


さらに追記したことがあります。


パットに臨む際、カップインに集中する

あまり、カップまでの状況は

よく観察し、ラインとタッチを決める

ことは当たり前なのですが、

カップを過ぎてからボールが

どういう状況に持ち込まれるかを

観察していかないと、思わぬ

罠にはまることもあります。


カップを過ぎて、ボールが

止まりにくい下り傾斜に

なっていることもあります。


私も、受けグリーン(手前よりの

奥が高い)でカップのサイドから

ほんの少し打ちすぎて

ボールがカップの下へどんどん

流れていった経験が

何度もあります。


3パットは当たり前。こんな時は

4パットもあります。


思わぬ大叩きにならないよう、

危険予知能力も身につけたい

ものです。