●たぼ 【髱】
★たぼ 1 【▼髱】 三省堂 大辞林
(1)日本髪で、後方に張り出た部分。たぼがみ。たぶ。つと。
(2)若い婦人。
「いい―でもあつたら、此むすこをだしぬくめえよ/滑稽本・膝栗毛(初)」
(3)酌婦。
「―が無いと酒が飲めねえよ/歌舞伎・桜姫東文章」
★隠語大辞典
たぼ
婦人をいふ。或は懐中の金品のことを云ふ。
婦人をいう。或いは懐中の金品のこと。
--------------------------------------------------------------------------------
たぼ
懐中金品。〔第七類 雑纂(ざっさん)〕
--------------------------------------------------------------------------------
タボ
読み方:たぼ
釦ノコト。
分類 掏摸(スリ)
--------------------------------------------------------------------------------

読み方:たぼ
婦人と云ふことの異名。「肴はさしみ酌は-」。婦人の結髪は、必らず後方に髱を張り出すより来る。
婦人をいふ隠語。
分類 東京

★ざっさん 0 【雑▼纂】 三省堂 大辞林
種々雑多な事項に関する記録・文書などを集めて編集すること。また、その書物。

★たぼ 【髱】   http://p.tl/ipqF
上方(かみがた)(関西)では〓(つと)という。女性の結髪の後部に張り出した髪をたわめてつくった部分の称。日本髪の美しさのポイントとなる部分でもある。 ...
★髪形(かみがた) http://p.tl/mdYI
美容、衛生上の立場や、晴、褻(け)の儀式などの生活上の変化に応じて整える、男女の髪の形。有史以前から世界各国の民族は、それぞれ特徴をもった髪形を整えていたことはいうまでもない。... これは前髪、鬢(びん)、髱(たぼ)をとらずに百会(ひゃくえ)で総髪を束ねてから、その髪を後ろや前に折り曲げて中央を ... 垂髪を笄(こうがい)で留める椎茸髱(しいたけたぼ)が考案され、晴のときには笄を抜いて ...
★姉様(あねさま) http://p.tl/amqo
婦人の髪形を縮緬(ちりめん)紙でつくり、千代紙などの衣装を着せた紙人形。手足がなく目鼻も略したものがある。折り紙の技術を生かして日本髪の美しさを表現し、「後ろ姿」の美に重点を置いたものもある。鑑賞用の比較的高級な人形に対して、少女が日常のままごと遊びに使う手作りの人形として古くから親しまれた。... 次に軸を抜いてこよりで輪に結び、これを鬢(びん)と髱(たぼ)にする。輪に通したこよりの結び目のところに、別の白紙を縦長に折って輪の内外にあて、下のほうを糸で結ぶ。 ...
★銀杏返し(いちょうがえし) http://p.tl/Gv8A
... まず前髪、鬢(びん)、髱(たぼ)をとったあとの毛を集めて根とし、これを二分して左右に低い髷をつくってから元結で締めたものである。島田髷よりも大げさでないのが喜ばれて、町娘や内儀の間に用いられた。 ...
★かつら(鬘) http://p.tl/46U5
自髪とは別の髪によって、自毛の少ない状態を補うものをいう。また、芸能界の男女および芸者の出仕の際に用いる扮装(ふんそう)用の仮髪をもいう。 ... また、後頭部の体裁により、髱(たぼ)のある「袋付(ふくろつき)」と、髱をつけず油で固めた「油付(あぶらつき)」に分けられる。女方用では、毛の生え際の様式により、前述の蓑と羽二重の2種があり ...
★かもじ (髢) http://p.tl/3axi
女性が日本髪を結うときに、地髪が短くて結い上げられない場合に使用する添え髪をいう。髢、髪文字とも書く。「もじ」は文字と書き、御殿女中用語つまり女房詞(ことば)で、「か」は鬘(かつら)、つまり仮髪(かはつ)を意味する。... これに加えて、前髪を膨らませ、鬢(びん)をとり、髱(たぼ)を出し、これを頭上に束ねて髷をつくるようになって、地髪が足りない女性の間では、かもじが結髪上欠かせないものとなった。 ...
★かもじ屋(髢屋)
かもじを製造・販売する店。「かもじ」(髢)や「かつら」(鬘)は16世紀の室町後期には、京都の郊外に「鬘捻(かずらひねり)」とか「おちやない」という女性の落ち毛を集めてかつらやかもじをつくる女性の職人がいた。 ...

★かみ 2 【髪】 三省堂 大辞林
(1)頭に生えている毛。髪の毛。
「―をとかす」
(2)頭髪を結った形。かみかたち。
「お下げ―」「日本―」
» (成句)髪上ぐ
» (成句)髪洗う
» (成句)髪の長きは七難隠す
» (成句)髪を下ろす
» (成句)髪をはやす
--------------------------------------------------------------------------------
くし 【▽髪】
(「みぐし」「おぐし」の形で用いる)
(1)頭髪。髪の毛。
「御―をかき出でて見給へば/源氏(夕霧)」
(2)(「首」「頭」と書く)首から上の部分。あたま。こうべ。
「或る衆徒御―許りを取つて藪の中に隠し置きたりけるが/太平記 15」
--------------------------------------------------------------------------------
はつ 1 【髪】
かみの毛。
「間、―を入れず」

★髪〈小林古径筆/絹本著色〉国指定文化財等データベース http://p.tl/dciL
 
★かんざし【簪】 http://p.tl/cMUh
女性用髪飾りの一種。江戸時代中期、女性の結髪で頭上に髷(まげ)を整えることが一般化してから用いられるようになった。... 当時は前髪や髱(たぼ)はあっても、鬢(びん)を張ることはなかったが、元禄(げんろく)時代(1688~1704)に入って玉結びが流行し、これにかんざしを挿す風習を生じた。 ...
★婚礼衣装(こんれいいしょう) http://p.tl/HwGL
... 表は白練絹(ねりぎぬ)に紅絹(もみ)裏をつけたもので、前髪から後ろに回して、髱(たぼ)のところで留める。角隠しの一般化は大正末から昭和にかけてである。  皇族の現代の婚礼衣装は ...
★島田髷(しまだまげ) http://p.tl/PIYj
... 下げ髪の普及によって中絶されたが、江戸時代に結髪の普及に伴って、前髪、鬢(びん)、髱(たぼ)をとってから、原始的な髷を設けることになり、島田髷の発生となった。元禄(げんろく)年間(1688~1704)になっ ...
★束髪(そくはつ) http://p.tl/C6ln
... 従来の日本髪は、前髪、鬢(びん)、髱(たぼ)を張り出して、その上に髷(まげ)をつくるというたいへん手間のかかるものであった。これに加えて箱枕(はこまくら)を用いて睡眠をとり ...
★角隠し(つのかくし) http://p.tl/C79f
女性の被(かぶ)り物の一種。現在では花嫁が婚礼の際に用いているが、元来は江戸時代の富裕家庭の女性の被り物で、手拭(てぬぐい)と同じく外出の際のちりよけ用として使ったもので、室内では取り去るのを例とした。... 前髪の部分と、後ろの髱(たぼ)の部分を銀製定紋付きの帽子針で留めた。古来の角隠しは角(つの)帽子といって、報恩講のおりに老婆がかぶる黒の帽子で、女性が角を出すことを戒めるものであった。 ...
★日本髪(にほんがみ) http://p.tl/Tzas
... その多くは元結(もとゆい)を使って髪を束ねて、前髪、鬢(びん)、髱(たぼ)をとり、それを集めて頭上に髷(まげ)をつくりあげるものである。元来女性は高貴の間では垂髪であったが ...
★髷(まげ) http://p.tl/PAPA
... 江戸時代に入って、前髪をとり、左右の鬢(びん)をとり、さらに背後に髱(たぼ)を出し、それらの頭髪を一つにまとめあげて、百会(ひゃくえ)(脳天)の上に独自な髪形をつくるのが髷である。 ...
★結綿(ゆいわた) http://p.tl/vNDE
結綿島田髷(まげ)の略称で、嫁入り前の若い女性たちが結んだ髪形である。... この髪は高島田と違って、鬢(びん)や髱(たぼ)をあまり張り出さないように結い上げる。つまり、あまり張り出さないことによって、手絡の美しさが一段と映えるのである。 ...
★夜会巻き(やかいまき) http://p.tl/ZSMv
束髪の一種。明治時代、鹿鳴館(ろくめいかん)の夜会が華やかであったころ、おもに鹿鳴館に参集する女性の間で始められた髪形である。... 鬢(びん)、髱(たぼ)を張り出さないで髪に緩いウエーブを出すようにしたのが、この髪形の特色である。この髪の流行は、明治30年以降洋装、和装にも及んだ。 ...