●いちまつ
★市松人形(いちまつにんぎょう) http://p.tl/0dSp
着せ替え人形の一種である。東人形、京人形とも呼ばれ、京阪地方では『いちまさん』の愛称で親しまれている。
桐塑または木で出来た頭と手足に胡粉(ごふん、蛤粉ともいう)を塗り、おがくずを詰め込んだ布で出来た胴につなげた人形で、裸の状態で売られ、衣装は購入者が作成する。
女児の遊び道具のほか、裁縫の練習台としても使用された。大きさは 20 cm ほどの小さいものから 80 cm を超えるものまであるが、40 cm 前後のものが一般的である。女児の人形と男児の人形とがあり、女児の人形はおかっぱ頭に植毛が施され、男児の人形は頭髪が筆で書かれている。
市松人形の名前の由来としては、顔立ちが江戸時代中期の歌舞伎役者、佐野川市松に似ていたため市松人形と名付けられたと言う説、当時「市松」と言う子供が多かったので、子供の人形と言う意味合いで市松人形と呼ばれたと言う説、市松模様の衣装を着せて売られていたため、市松人形と名付けられたと言う説がある。
江戸で「人形」と言えば市松人形を指すほどだったが、子供のおもちゃとしては壊れやすいことから、次第にセルロイド製の人形やソフトビニール製の人形に追われ、観賞用へと用途が変化していった。そのため、観賞用途で作られた市松人形には、着せ替えを行えないものもある。1927年、人形大使としてアメリカに贈られたことから、一時期、人気が出たが、おもちゃとしての復権までには至らなかった。
現在市販されている市松人形は、ひな人形の脇に置かれるものとして、頭部が石膏、体がポリウレタンで作られたものが多い。このタイプは台座に固定された立像で、着せ替えができない。座りや着せ替えができるタイプは、専門の人形作家の手によって伝統工芸品として制作・販売されている。

★おかっぱ(御河童)(おかっぱ頭) http://p.tl/izee
主に女性の髪形の種類のひとつ。前髪を額に垂らし切り下げ、後髪を襟足辺りで真っ直ぐに切りそろえた髪型のこと。呼称は他におかっぱあたま、かっぱなど。

★桐塑(とうそ)は、粘土の一種である。http://p.tl/nAtp
桐の粉末に正麩糊(しょうふのり)をまぜて作った粘土で、強度を出すために和紙が混ぜ込まれているものもある。 作った直後は柔らかいが、乾燥すると強度が出る。
土の粘土に比べ細部の再現性がよく、木のように表面を彫刻することが出来るため、木彫を量産したい場合に使用される。

★胡粉(ごふん) http://p.tl/Q6e0
顔料のひとつ。現在では貝殻から作られる、炭酸カルシウムを主成分とする顔料を指す。かつて中国の西方を意味する胡から伝えられたことから、胡粉と呼ばれる。古くは鉛白(塩基性炭酸鉛)を指した。日本画や日本人形の絵付けに用いられる。

★胡(こ) http://p.tl/tCsj
漢民族が、中国の北部や西部の異民族(とくに遊牧民族)を卑しんで呼んだ言葉である。また「胡瓜」(きゅうり)のように、これらの異民族由来のものである事を示す用法もある。
もともとの意味は、「あごひげ」が長い人である。

★鉛白(えんぱく、White Lead) http://p.tl/TmG3
古代から使用されてきた白色顔料で、組成は塩基性炭酸鉛 2PbCO3Pb(OH)2である。




★市松模様(いちまつもよう) 
格子模様の一種で、二色の正方形(または長方形)を交互に配したチェック柄の模様である。
江戸時代の歌舞伎役者、初代佐野川市松が舞台「心中万年草」で小姓・粂之助に扮した際、白と紺の正方形を交互に配した袴を履いたことから人気を博し、着物の柄として流行したことから「市松模様」・「市松格子」・「元禄模様」などと呼ばれるようになった。そのため、家紋や名物裂など江戸時代以前から存在するものは石畳模様と呼ばれる。英語では、主にチェッカー盤柄(Checkerboard pattern)などと呼ばれる。
Photoshopなどのグラフィックソフトウェアにおいて、画像の一部が透明である事を示すために市松模様が表示される物が多い。

★格子(こうし、英語:lattice) http://p.tl/8HcZ
周期的に並んだ区切り、仕切りのこと。格子戸、鉄格子などとして一般的にも使われる。
格子は、角材を縦横の格子状に組み上げた建具。中間に補強用の水平材が入らずに、角材を縦方向に並べたものも格子と言うが、厳密には連子という。窓先に取りつけたり、引き戸や扉に戸板の替わりにこれを用いた格子戸などがある。装飾的な効果もあるため欄間や襖、障子等の内部建具にも付けられた。いずれの場合も建物の採光側に用い、内部での採光と通風を確保しつつ、外部からの進入と視界を制限できる効果がある。
大名屋敷や陣屋、城郭などではその効果を利用して物見用の出窓に格子を付ける(出格子)ことがあり、城郭の場合には敵の侵入などを防ぐためにほぼ全ての窓を太めの角材で造られた格子とすることが多かった。また、採光と視線の遮りの効果以外にも、牢や檻などの動物や人等を収める部屋の建具(鉄格子等)として、用いられることもある。

★鉄格子(てつごうし)は、鉄でできた格子状の構造物。http://p.tl/SvK3
逃走防止  侵入防止   転落防止  保護に使う

★「格子 (数学)」  http://p.tl/wMcu
数学における、特に初等幾何学および群論における、n-次元空間 Rn 内の格子(こうし、英: lattice)とは、実ベクトル空間 Rn を生成するような Rn の離散部分群をいう。すなわち、Rn の任意の格子は、ベクトル空間としての基底から、その整数係数線型結合の全体として得られる。ひとつの格子は、その基本領域あるいは原始胞体(英語版)による正多面体空間充填 (regular tiling) と見ることもできる。
格子には多くの顕著な応用があり、純粋数学では特にリー環論、数論および群論に関係がある。応用数学でいえば、まず暗号理論において、いくつかの格子問題の計算が困難であることに起因する符号化理論に関連する。また、物理科学においてもいくつかのやり方で応用があり、例えば物質科学および固体物理学では、「格子」は結晶構造の「枠組み」の同義語であり、結晶において原子や分子が隣接して占める正多面体状の三次元的な空間配列を意味する。より一般に、物理学において格子モデルが(しばしば計算物理の手法を用いて)研究される。

★小姓(こしょう) http://p.tl/gMG7
武士の職名である。「小性」とも表記される。
「扈従」に由来し、中世以来、武将の身辺に仕えて、諸々の雑用を果たした。
戦国時代には、主に秘書的役割もこなし、戦時・行軍のときは本陣・本隊を最後まで守り抜く部隊であり、特に主君の盾として命を捨てて守る役目が大きかったため、幅広い知識と一流の作法と武芸を身につけていなくては務まるものではなかった。このため、成長すると主君の側近として活躍する者も多かった。また、主君の戦国大名が小姓を男色の対象とした例も数多く見られた(衆道参照)。豊臣秀吉、徳川家康は大名家の子弟を小姓という名目で事実上人質にとっていたが、これは、泰平の世となり次第に変化をみせる。

★衆道(しゅどう) http://p.tl/5gcR
日本においての、男性による同性愛・少年愛の名称および形態である。「若衆道」(わかしゅどう)の略であり、別名に「若道」(じゃくどう/にゃくどう)、「若色」(じゃくしょく)がある。
平安時代に公家や僧侶の間で流行したものが、中世以降武士の間にも広まり、その「主従関係」の価値観と融合したとされる。

★袴(はかま) http://p.tl/uKKz
和装において腰より下を覆うようにして着用する衣服の一種。着物の上から穿き、紐で結ぶ。弥生時代にその原型が成立し、近世期においては主に男子において用いられ、礼装とみなされてきた。
また、以上より転じて、ズボン状の男子の衣服(旧陸軍における「袴(こ)」)や下部を覆うもの、本体の外側にさらにつけるもの、などを比喩的に袴ということもある。神道における巫女や弓道の弓道衣、近代では女子大・高校通学着、現代での卒業式の礼服や成人式用の礼服などとして女子袴(+小袖、中振、振袖)は定番となっている。

★礼服(れいふく)(礼装(れいそう)) http://p.tl/c-cc
人が冠婚葬祭など社会生活において威儀を正し、或いは敬意を表する場合に着用する衣服をいう。フォーマルウェアともいう。歴史的には平服が礼服に昇格する例が非常に多く見られる。格式を重視するため、機能的とは限らない。

★家紋(かもん) http://p.tl/U-bK
特に日本において古くより出自といった自らの家系、血統、家柄・地位を表すために用いられてきた紋章である。単に紋所(もんどころ)や紋とも呼ばれる。日本だけで241種、5116紋以上の家紋がある。また、現在採取されているだけで2万近くの家紋が確認されている。
英語圏で用いられる象徴(Symbol)は抽象的な図案を指し、紋章(Coat of arms)は視覚的な図案を指すが、日本の家紋は「兜飾り」の意味から Family crest、Crest といった英語で表現されている。これは西洋の個人紋章(Coat of arms)の構成要素であるクレスト(Crest)は一族・家族で共有することがあり、日本の家紋と同様の機能を有するからである。日本名を音訳して mon、kamon とする場合もある。

★紋章(もんしょう、英: Coat of Arms) http://p.tl/UsJj
個人及び家系を始めとして、公的機関、組合(ギルド)、軍隊の部隊などの組織及び団体などを識別し、特定する意匠又は図案である。ここでは、主にヨーロッパを発祥とする紋章について述べる。