いよいよ日本維新の会が結党宣言を行った。

 大阪維新の会のパーティ壇上で、我々国会議員7人が橋下市長に紹介され、橋下市長は「目の前に道はない。道を作っていくしかない」と、述べた。

 その通りである。日本維新の会はベンチャー政党でなければならない。

 まったく新しい発想と手法で、日本を変えていかなければならない。

 そもそも私は、自分自身を「ベンチャー政治家」と位置付けてきた。

 政界に入って10年。伝統的な革新の地盤を持つ選挙区に地縁も血縁も持たない政治家が、正攻法だけで生き残ることはできない。

 自民党にありがちな企業や団体を頼って、既得権益に近づいて生き残れるほど甘い場所ではなかった。

 だから愚直なまでに道州制の旗を掲げ、道州制のポスターを貼りまくり、政治活動を行ってきた。

 当初は支持者の皆さんから「道州制なんて票にならない」とお叱りばかりを受けたが、自分の志と政策力の浸透を選挙活動に重ねることを優先してきた。

 日本の歴史の転換点となりうる政策に出合えたことは、政治家として幸福であったと思う。まさに明治維新に匹敵する歴史の転換点である。

 維新に先駆けて、まずは奇兵隊を組織する。

 しかし烏合の衆では意味がない。

 小泉チルドレンや小沢ガールズに続いて、橋下ベイビーズをつくるわけにはいかない。

 これから行われる公募は、政治・行政の経験者に限られる。

 すでに社会で、政治家としての資質を試された人間が多く集うだろう。

 我が道州制型統治機構研究会の特別会員(主に元職、首長経験者)もこれに加わる。

 いよいよ維新が動き出す。