昨日は、千葉県柏市の庭で採れたという

ローズマリーのセシウムを検査し、衝撃の

数値を皆さんに公表することになりました。


1万3299ベクレル。


ここが原発なら、しっかりと防護服を着て、

少しでも肌に触れるようなことがないように

取り扱うべきレベルなのに、一般ピープルの

家の庭に自生しているため、カワイイ女子が

食べてしまいかねない現実・・・。


これを「気を付けよう」と呼びかけるどころか、

「気にするのはストレス!」と言い、情報を

封じるかのごとく、「風評被害」なんて言葉で、

まとめサイトを作っては、人格否定を繰り返す

人々がいる。これが今の「日本」という国です。


たった1発で、たくさんの人が苦しんだ広島や

長崎の原爆の、数百から数千倍の放射性物質が

飛び散り、各地を猛烈に汚染しているというのに、

何一つ被害が出ないと主張し、「万が一のことを

考えて、予防しよう」と言うと、「放射脳」と呼び、

「風評被害」を作り出す元凶と言われる世の中。


原子力ムラのヤツらが「安全だ」と言うのは、

利権を守り、今まで通りにキャバクラに行くのに

必要かもしれませんけど、一番面倒臭いのは、

「俺は頭がいい!(キリッ」と言っちゃう大人です。


先入観だけでしかモノを語らない。


僕は前々から、日本に「科学」なんてものは

存在しないも同然であると、お伝えしています。


具体的には、原発20km圏の南相馬市や

楢葉町の空間線量より、福島市や郡山市、

二本松市といった、人口の多い場所の方が

圧倒的に汚染されているのに、福島市の人を

避難させるのは経済的に大変だから、楢葉町の

人たちは今も避難生活をさせてもらっているのに、

福島市は避難もさせてもらえないし、汚染された

地元の食材を「給食に出そう」と言っている。


あるいは、汚染された瓦礫を燃やしてできた

焼却灰も、他のゴミと混ぜて薄めることにより、

そのまま埋めることを可能にしてしまっている。

原発から出るゴミは100ベクレルでもドラム缶に

入れられるのに、普通のゴミ処理施設で燃やし、

そのまま埋め立てても良いという矛盾がある。


すべてはお金をかけず、安全よりも経済が

重視された末の話ですが、一方で復興予算が

余って、どこぞの天下り団体に資金を流したり、

日本そっちのけで、竹島を不法占拠して騒ぐ

アホの国にお助けマネーを出している政府が

あるわけです。総理が不法にお金をもらって

選挙に出ているので、なりゆきでしょうけどね。


これは僕たちが食べる食品にも、同じことが

言えます。今日、検査するのは、茨城県産の

「干ししいたけ」のセシウムなんですが・・・。


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-MMQ133


実は、この「干ししいたけ」は、柏市内にある

「私たちは放射能の検査をしていて安心の

食材しか売っていません!」と明言している

お店で購入しました。


この店は、「LB200」という、食品を測るには

あまり適していない機械で検査しているものの、

「すべての商品を自主検査しているので、

20ベクレル以下のものを売っている!」

書かれているお店です。


セコいことに、よく見ると、その文字の下には

「20ベクレル以下のものはシールを貼って

あるから安全で、そうでないものはシールを

貼ってないけど、すべての商品を検査して

いるので、最低でも国の安全基準である

100ベクレルを超えるものはない!」という

マヌケな説明が書かれていたんですけれども。


国の基準と一緒なら、この店が他の店と比べ、

特別に安全だという根拠は何一つありません。

そして、この「干しシイタケ」は、自主検査で

20ベクレル以下だったことを証明するシールは、

貼られていませんでした。


なので、僕のような、ひねくれた性格の人間は、

「もしかしてヤバいんじゃね?」と思いますが、

だいたいの一般ピープルは、細かい説明文まで

見ないと思うので、この店に売られているものは

安全だと考えることでしょう。


いわゆる「雪国まいたけ」と同じパターンです。

なので、この話を書くと、「努力をしているのに、

文句を言うなんてナンセンスだ!」と言う人が

出てしまうかもしれないのですが・・・。


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-MMQ134


皆さんは、この干しシイタケ、何ベクレルだと

予想しますか? こんな前フリになった時点で、

おそらく20ベクレルは超えているんだろうなと

思う人も多いと思いますが、皆さんの予想を、

きっと裏切ることになるでしょう。


福島では、菌床しいたけを検査した結果、

まさかの「不検出」になったこともありますが、

この茨城県産の干ししいたけの検査結果は!


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-MMQ135


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-MMQ136


208ベクレル。


皆さん、思わず戸惑っていることでしょう。

だって、国の基準は100ベクレルですから、

それを超える数値のものが販売されて良い

わけがありませんよね。


「国の安全基準を超えとるやないか!」。


全商品を検査していると言っているのに、

208ベクレルのものが売られているなんて

おかしいじゃないか!


ところが、実は、この商品、国の基準に

照らし合わせると、こんな高い数値でも・・・、


売って良いことになっています。


「えっ!? 100ベクレルを超えてるのに、

売っても良いことになったら、基準なんて

あってないようなものじゃないの?」


その通りです。実は、「茶葉」も同じことで、

そのまま基準を適用すると、あまりに数値が

高くなってしまい、売ることができなくなるので、

それでは農家が困るということで、安全基準を

「お茶として注いだ時」に変更しました。


そして、これは「しいたけ」も、まったく同じ。

しいたけは、乾燥させ、干ししいたけにすると

数値が高くなってしまい、基準を超えてしまうと、

売れなくなって、農家が困る。


そこで、「どうせ干ししいたけは、食べる時、

水に戻すんだから、100ベクレルを超えた

干ししいたけでも、水を入れて薄まった時に

100ベクレルを下回っていれば問題ない」。


薄めれば大丈夫作戦を発動!


しいたけの場合は、水に戻すと5分の1から

6分の1ぐらいになるので、200ベクレルでも、

実際には40ベクレルぐらいになるから大丈夫。

こういう理論なんだそうです。


しかし、そうすると今度は、「自主検査の結果、

すべてが100ベクレル以下の商品だ!」

言っている店が、おかしくなります。


普通にこういう商品が売られてしまうのなら、

わざわざ「自主検査している」と言わなくても

国の基準に従っているだけで、他の店と比べて

何かが安全だということは、何一つありません。


この店は、ただ利益のために

「自主検査している」と宣言して

いるだけに過ぎないということ。


世の中には、本当に放射能問題に取り組み、

お客さんに安全なものを食べてもらいたくて

自主検査しているような会社も、もちろんある。


しかし、その一方で、このお店のように安全は

どうでもよくて、「風評被害を防ぐ」と言って、

商売のために、安全を謳っている会社もある。


人を見て買おう!


「放射能問題を語るのは風評被害だ!」

言っている人に、食べる人の健康の問題など、

微塵も考える様子はありません。


先日の2万5000ベクレルのアイナメですら、

1キロ食べたとしても、0.4ミリシーベルトの

被曝に過ぎず、胃のバリウム検査の10分の1、

CTスキャンの100分の1に過ぎないのだから、

「食べても大丈夫!」と言う人がいるほどです。


食ってから言えよ、バカタレ!


これからは、少しずつ価値観を変えなければ

生き残れない時代がやってくるかもしれません。