再生可能エネルギーでは太陽光と風力発電が注目されているが、もう一つバイオマス発電に注目してほしい。


  日本は国土の約7割が森林で、戦後植林した杉やヒノキが成長している。しかし日本で利用されている材木の7割以上は外国産。その理由は、森林の集約、作業道の整備、機械化などが決定的に遅れ、生産性が諸外国に比べ極めて低いためだ。補助金で行う間伐も、搬出に費用がかかるため、多くは切り捨て間伐で木材は出ない。


  今回のFIT(固定価格買い取り制度)では、間伐材によるバイオマス発電について比較的高い価格を設定した。そこで、バイオマス発電をてこに、日本林業を再生させようという動きが、各地で出てきている。広大な社有林を有する製紙会社や合板メーカーなども動き出した。


  林業や農業、牧畜などと再生可能エネルギーは相性が良い。いろいろな形での兼業が可能だ。