日本史探偵団による復刻はテキスト入力して新規に組版する、いわば電子翻刻というべき手順を踏んでいる。底本をスキャンするなら間違いが入る余地がないのだけれど、近代デジタルライブラリーを閲読すればわかるとおり、古書は印刷が鮮明でない。それを高精細画像にスキャンするのも相当な手間がかかる。どうせ手間を掛けるなら手入力して新組すれば、自在に頁数を調節できる。
さっそくながら仮に組んでみた。
読みづらいといわれた既刊『維新史八講』より若干ながら字を大きくし、余白も少し広げてみた。この二段組スタイルだと、底本の2頁分強が1頁に入る。底本全4巻を上下2巻にできるなら、いくらか売値も低く抑えられるだろう。
参考までに、遺憾ながら読みづらいといわれた『維新史八講』の仕上がりイメージも。
100頁を超すと途端に印刷費が跳ね上がるので、ギリギリ96頁に詰め込んだ結果がコレだった。今度の『近世名将言行録』は、かねて100頁超は覚悟のうえ。印刷原価と販売費を考えると全巻揃いでの売価は1万円といいたいところだが、削れるものは削りに削って、なんとか5000円くらいで出したいところだ。
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