国民の期待に応えられる新党を作るために必要なこと | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

新党「日本維新の会」の組織作りの要となるのはどうやら大阪府知事の松井氏のようである。
松井氏の発言を時々新党の代表に就任することになっている橋下徹氏がひっくりかえすものだから周りにいるものが混乱するが、松井氏がいない限り新党の具体的な設立手続きが進まないらしい、ということが見えてきた。

表看板は橋下氏だが、実務面は松井氏が支えるということのようである。

役割分担が明確になっていることは、いいことだ。
俺が俺が、と目立ちたがりが競い合い始めるようになると、大体は潰れてしまう。
裏方、女房役、調整役に徹してくれる人がいてどうにか組織は回るようになる。

これからも橋下、松井コンビで上手くやることだ。
折角国民の期待を背負って誕生する新党だから、ここは小さく生んで大きく育てることに徹していただきたい。

ここにきて新党に対する期待値が大きく低下している、と報道されているが、これは止むを得ないことだ。

出だしがちょっと拙かった。
国会議員との公開討論会の設営が中途半端だった。
わざわざ国民の期待値を下げるようなことをしたのだから、維新の会のイメージがずいぶん落ちてしまったのは止むを得ない。

しかし、決して挽回不能ではない。
10月から全国各地を回って、主要都市で公開討論会や街頭演説会を開催すれば、段々に人気が上がってくるはずだ。

全国300の選挙区を隈なく回ればいい。
絶対に手抜きをしないことだ。
国民の声、若い方々の声、女性の声にしっかり耳を傾けることだ。
日本をどう変えていくか、ということを熱心に訴えていけば、やがて国民が耳を傾けるようになる。

決して目先の選挙に左右されないことだ。
10年先を視野に入れて、着実に足元を固めていくことだ。
9月27日に新党の設立届を出すことになっていると報道されているが、これはこれでいい。
まずは、新党としての形を整えることが大事である。

しかし、報道されているような新党の組織では本当に国政を担うような政党にはなれない。
単なる選挙互助会、橋下個人商店の国会議員応援団を作る程度なら橋下氏の一存でどうにもなるような融通無碍な組織に止めておくのもありだが、ちょっと志が低い。
新党にはもっと上を目指してもらわなければならない。

政策的にはそれほど違わないと言われるみんなの党と衆議院の解散・総選挙までに合併するということも選択肢に置いておくべきである。
民主党、みんなの党、そして自民党の国会議員や元国会議員が新党の旗の下に集まり始めているのだから、ここでみんなの党と合併したからと言ってみんなの党に支配権を奪われるようなことはない。
同志は多いほどいい。
新党は、有能な人材が多ければ多いほどいい。

仲間を増やすことを躊躇すべきではない。
所属国会議員にとっても魅力的な新しい政党を作ることが幹事長に就任する予定の松井大阪府知事の責任である。

小さな渦を巻き起こしたくらいで満足してはならない。
大きな、大きな渦を作ることである。