昨日のブログに書いた表替えの価格の事で少し補足します。
一般住宅向け(持家)価格、他店は一畳8000円で請ける事が多く、当店は12600円(税込)~
この価格差は実に4000円以上有り、金額だけ見れば当店は高すぎると思います。
私は畳職人になって26年が経ちます。
実はその当時の表替え相場が7~8000円でした。
それも品質の良い畳表を使用しての価格です。
はたして四半世紀経った現在も同価格で同品質の畳表を提供する事ができるのでしょうか?
断言します、それは無理!
では何故今でもその価格を維持しようとするのか?
「8000円は売り易い」「周りもそうしているから」「他店よりも高くすると受注できない」と言う畳屋の勝手な
思い込みが大きく影響していると思います。
勿論、すべての畳屋がその様な考えを持っている訳では有りません。
しかし、残念な事に多くの畳屋がお客様を見ていない内向な考えをしています。
私の価格設定は、畳職人になった当時の良い畳表を基準にしています。
お客様に損をさせない、喜んで頂ける畳表を選んだら12600円~に行きついたと言う事です。
正直、金額で判断されたら仕事は来ないでしょう。
でも仕事を頂けるのは昔から使われているこの言葉を、お客様が良く理解されているのだと思います。
「安かろう悪かろう」
折角替えるからには良い物にしたいと・・・
私は熊本県八代市のイ草の生産者から直接仕入れています。
生産者の有志三十三軒が集まった、和たたみの里生産販売組合。
その方々のおかげで私は堂々と自信持って良い畳表を勧める事が出来るのです。