慎重を期す | 元プロ野球選手がニュースから考えてみる

慎重を期す

ツインズ西岡選手が自由契約になりました。


西岡選手はツインズとの3年契約の3年目を破棄して、次の
プレー先を探す決意をしたわけです。


彼なりに大きな勇気が必要な決断だったと思います。

プライドもあったでしょうし、決して本意のストーリーではなかったでしょう。


さてメディアでは、早速、古巣ロッテと阪神が獲得に乗り出すような記事が出ています。
内容によっては複数年数億の高条件も飛び交っています。


西岡選手の年齢(29)が若いことと、一昨年までの日本での活躍、そしてスター性を考えれば
妥当なのかもしれませんが、私は敢えて慎重を期すべきだと思います。


何故なら、メジャーから日本へ戻ってきた野手のほとんどが
以前の輝きがないからです。


最近で言えば楽天の岩村選手や松井稼選手。
松井選手は最近でこそ、活躍をしていますが、来日時などは
かなり苦しんでいるように見えました。


岩村選手については、もう説明はいらないでしょう。


確かに年齢的なことが大きな原因かもしれませんが、同年代の
日本人選手よりは遥かに衰えるのが早いような気がします。


先日引退した城島選手だって、それなりに活躍をしましたが、彼のホークス時代の
活躍まではありませんでした。


そうですね。。。。それなりに成績を残しているのはロッテの井口選手
ぐらいでしょうか。


何故アメリカ帰国組が、輝きを失っているのでしょう。

普通は逆ですよね。


野球の頂点で揉まれたきたわけですから、日本では大暴れするのではと

期待するのが普通の思考です。

ただオリックスの井川投手を観ていると、いままで主戦で働いていた
選手が、脇役に移り、実戦の場が少なくなることで、身体能力が低下していく
のかもしれません。 


幾ら練習で何百球を投げても、試合での何十球にはかないません。

身体の芯からの汗が出てきませんから。

そうなると自然と投げる筋肉も衰えてくるでしょう。



それとも、メジャー仕様にプレースタイルを変えてしまった為に

戻すのに時間が掛かるのか、それとも戻すことが無理なのかと言うこと。

(これは日本とメジャーの野球が違うことを前提としていますが。)


仮に戻す場合にも、トレーニングをする上で年齢の問題もあるかもしれません。

無理な練習は故障を招きますからね。


西岡選手の場合も、日本では常に出場することで自分のコンディションを
整えてきた選手でしょう。

そうなると、ここ2年は間違いなく満たされていません。


食事による体質の変化もあるかもしれません。


ですから契約する時は、よく精査する必要があると思います。
安易なマネーゲームはすべきではありませんね。


特に一年目は出来高を厚くする等の方法を取るのがベストでしょう。


しかし阪神は西岡選手を何処で起用するのでしょうか。

鳥谷選手の動向にもよりますが、セカンドは上本や大和選手などの

念願の若手が出てきていますし。