先日、久しぶりに高校の後輩に会い、
もんじゃ焼きを食べに行った時のこと。
お店に、こんなポスターがあったんです。
当店は、「やらせ」をしてません。
普通、こういう所に貼ってあるポスターは、
「当店は、こだわりの食材を使用しており、
味に自信があります」みたいなヤツが相場と
決まっているものですが、店主が最もアピール
したかったこと・・・!
「ぐるなび」とかで「やらせ」を
していない、安心・安全の店。
インターネットで、すぐにディスられる時代。
月島のもんじゃ焼き屋さんも大変みたいです。
さて、「やらせをしていない」と言えば、
この『チダイズム』のセシウム検査の結果も、
一切の「やらせ」がございません。出たものは
出たと報告し、出なかったものは出なかったと
報告しております。
しかし、今回は、かなり意外な結果となりました!
さっそくお伝えしてまいりましょう。今回、検査した
商品は、こちらになります。
千葉県産のヒラメです。
放射能を気を付けている人たちの間では、
有名な話ですが、ヒラメのような底魚からは、
かなりセシウム検出の報告が相次いでいて、
「ヒラメは食べない方が良い!」というのは
半ば常識。
しかし、スーパーでは普通に売られており、
いくら100ベクレルまでは流通させて良いとは
言っても、それなりに心配になるのが、人の心。
放射能をまったく気にしていない人たちが、
「あら、おいしそう」と言って食べている魚は、
一体、どれくらいの数値が飛び出すのでしょう。
頭と尻尾を切り、ものすごく硬い皮を剥がし、
内臓を捨て、食べる部分だけを検査しました。
ちなみに、僕は、恐ろしいほどの現代っ子ぶりを
発揮しまして、「ちだい」という魚のような名前が
ついていながら、「魚が怖くて触れない」ため、
この作業はすべて・・・、
「ママ」にやってもらいました。
データに「やらせ」はありませんが、検体加工の
一部は、まさかのオカンに「やらせ」ております。
一生独身の予感がプンプンする。
すべての女子が、一斉にドン引いたところで、
オカンの助けを借り、出来上がったのがコチラ。
わさび醤油でいただいたら、とてもおいしそう。
一刻も早く、魚をさばける榮倉奈々ちゃん似の
かわいい彼女を見つけないと始まりませんが、
この刺身状態のヒラメを、容器に入れます。
この後、たった1日で、捨てた頭や内臓が
猛烈に臭くなり、思わぬ拷問を喰らうことに
なってしまったのですが、こんな苦労の末に、
最初はNaIシンチレーションで検査しましたが、
まったくピークがなかったので、そんなはずは
なかろうと思い、ゲルマニウム半導体検出器に
切り替えて検査をして、出てきた結果がコチラ!
(※クリックすると、拡大できます。)
セシウム134の測定下限値が0.9ベクレル。
セシウム137の測定下限値が0.8ベクレル。
ともに、ピークなしの「不検出」。
よって、千葉県産のヒラメという、かなり危険な
ニオイがプンプンする検体ではありましたけど、
結論はこうなりました。
「不検出」です。
参考までに、スペクトルをご覧いただいても、
まったく検出されている感じはございません。
(※クリックすると、拡大できます。)
やはり、ヒラメの場合も、0.1ベクレルとか
0.2ベクレルの汚染や、他の核種については
不明ですから、そこらへんは皆さんの判断で、
お願いしたいと思います。
そして、この結果から言えることは、ヒラメは
皆さんが気を付けているので、買わない人は
買わないですが、タラの場合は、多くの人が
無防備なので、もっと気を付ける必要がある。
タラには気を付けて!
この冬、気を付けるべき魚は、絶対に「タラ」。
北海道産であっても、深刻な汚染の可能性が
十分にありますので、産地の確認が必要です。
さて、明日は怒涛の魚3連発の、第3弾!
岩手県産のサケのセシウムを検査します。