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政権与党の責任

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 この党には政権与党たる自覚がないのか。念願の政権交代を果たして、すでに3年あまり経ったというのに、この無責任ぶりには驚くほかはない。

 

 民主、自民の代表選、総裁選が終わってすでに2週間。先週ようやく両陣営の顔合わせが行われた。わずか5分間である。席上、野田首相は「しかるべき時に臨時国会を召集したい」と明言したというが、時期は明らかにしなかった。


 赤字国債の発行に必要な特例公債法案や、最高裁から違憲状態との判断が出ている衆院の1票の格差是正法案の成立は「焦眉の急」といっていたのは誰か。加え、尖閣諸島をめぐる主権、領土の危機にどう対処するのか。一刻も早く国会を開き、与野党の壁を越えて議論することも急務ではないか。

 

 しかし、国会を開けば「近いうち解散」の履行を迫られ、大幅議席減に繋がる解散、総選挙に追い込まれる可能性が高い。法の番人、田中慶秋法相の暴力団関係者とのかかわりや外国系企業からの献金問題で、野党の厳しい追及を免れることはできない。そうした理由があるにせよ、政権担当政党が国会の召集を遅らせ、国政を停滞させているのは言語道断である。

 

 輿石幹事長は、民自公3党幹事長会談にも極めて消極的で、ひたすら国会を遅らせ、解散につながる事態を避けようとしているが、そのような態度で責任与党の幹事長が務まか。金壷眼を光らせて、記者団と禅問答まがいの応酬を繰り広げているとメディアは伝えているがそんな時間はもうないのである。

 

  野田首相にも申し上げておきたい。あなたは「私は一度いったことは必ずやりますよ。私はブレません」と私にいったではないか。しかし、この1年間にあなたのやったことは、消費税の引き上げだけで、社会保障をめぐる国民会議は全くメドさえたっていない。懸案を一寸のばしにし、政権を少しばかり延命したところで、事態はますます悪化する。後世の歴史は全く評価しませんよ。