現代語大東亜会議演説集 自由インド仮政府代表・チャンドラ・ボースの発言⑤ | 日本を語るブログ
2013-12-12 07:08:16

現代語大東亜会議演説集 自由インド仮政府代表・チャンドラ・ボースの発言⑤

テーマ:大東亜会議

(前回http://ameblo.jp/seizi1995/entry-11709624596.htmlから引き続き)
彼らの強力にして仮借なき敵との戦いに赴くなか、我がインド国民軍将兵の中でどれだけの数が来るべき戦に生き残れるか想像することは出来ませんが、われら個々の生死、戦に勝ち残りインドの自由を目撃し得るや否かは、我々の意とする所ではないのであり、我々の重大関心事は、インドが自由を獲得し、インドから英米帝国主義を駆除し、東亜全域に低迷する脅威を永久に除去することであります。
議長閣下、私は多くの人々が英国およびその興国の実力を誇張していることを承知しています。先ほど述べたとおり、我々は英国人を熟知しております。我々は彼らの長所短所を熟知しているが故に、前途に立ちはだかる困難な闘争をも、楽観的な気持ちを持って待ち受けている次第であります。日本のような無敵の友に支援され、閣下各位の寛大な支援のお言葉を得た以上、我々は解放の日が近いことを確信して、戦地に赴くものであります。
閣下並びに各位、正義、主権、互恵および相互援助の原則に基づく新秩序創建の事業を始めることにより、各位は人類の最も崇高な事業を遂行されつつあり、ここに私は各位の崇高な努力が成功の栄冠を勝ち得て、岡倉天心および孫文の理想が実現に移されることを祈るとともに、更に本日午後にこの歴史的な会議において満場一致で採択された大東亜共同宣言が東亜国民の憲章であり、更には全世界に被抑圧国民の憲章になることを祈る次第であります。この大東亜共同宣言が本年以降、自由の新憲章として世界史上に残ることを祈念してやまない次第であります。
議長閣下、閣下並びに帝国政府が我々に対する誠意ある態度に対し、私は敬意を表するものであります。日本はビルマおよびフィリピンに対して独立を許し、人類の全人口の約5分の1を代表する自由インド仮政府を承認し、更に中華民国との間に最も栄誉ある条約を締結したのであります。しかもなお、最も重視すべきは、日本は有力にして仮借なき敵国と生死の戦を行いつつある一方、再建の事業に著しく邁進されつつあることであり、私は新自由アジア創建の使命が十二分に完遂されることを祈る次第であります。終わりに、私の希望するように閣下並びに閣下の優れた同僚が、この使命を達成した暁には、各位は新日本の建設者、新東亜、さらに新アジアの建設者としてのみならず、新世界の創造建造者として、永くその名が歴史に刻まれるであろうことを、私は確信しております。
(完)

以上、チャンドラ・ボースの演説です。
さすが雄弁家のチャンドラ・ボースだけあって、格調高い演説です。
多くの評者が「大東亜会議の主役はチャンドラ・ボースだった」と言う理由がわかりました。

次回は、ビルマのバー・モウ首相の代表演説です。年内に公開できれば良いのですが・・・。

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