(前回から引き続き)
この秋では、帝国は緒戦を獲得するために戦略的に優位に立って、雄大な作戦を敢行しているのであります。一方国内においては、この雄大な作戦に呼応し、国内体制を整備し、特に最近この決戦化を図り、一億一心、必ず勝つという確信の下に強靭な闘志を持って、あくまでもこの大戦の完遂に邁進するのであります。
次に、大東亜の建設に関する帝国政府の見解を述べたいと思います。
世界各国が各々助け合い、万邦共栄を共有するのは、世界平和確立のために必要なものであると思います。こうして特に関係の深い諸国が互いに国の礎を築き、共存共栄の紐帯を結成すると共に、他の地域の諸国家との間に協和共有の関係を結ぶことは、世界平和確立の最も有効かつ現実的な方策であると言わなければなりません。
大東亜の各国が有する点において離れがたい緊密な関係を有していることは、否定できない事実であり、この関係に立って、大東亜の各国が共同して大東亜の安定を確保し、共存共栄の秩序を建設することは、各国共同の使命であると確信します。
大東亜における共存共栄の秩序は、大東亜固有の道義的な精神に基づくものであり、この点において、自分たちが繁栄するためには、不正、欺瞞、搾取をも行う米英本位の秩序とは根本的に異なるものであります。
大東亜各国は、互いにその自主独立を尊重しつつ、全体としての親和関係を確立すべきであります。相手を単に手段として利用しては、親和の関係を見出すことはできないであります。親和の関係は、相手の自主独立を尊重し、他の反映によって自らも反映し、自他共にその趣旨を実現することにのみ生じると信じています。
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