ノロウイルス対策の切り札、経口補水液!【元素で迫る健康医学!】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし
2012-12-27 02:08:09

ノロウイルス対策の切り札、経口補水液!【元素で迫る健康医学!】

テーマ:元素周期表
ノロウイルス対策の切り札、経口補水液!(その3)【元素で迫る健康医学!】

ノロになっても、脱水症状さえ防げば、二日以内に、ほぼ治る。

そのために、理想的なのが、薬局で売っている専用の経口補水液だ。

とにかく、吸収が早いので、嘔吐や下痢による脱水症状を防いでくれる。


カギを握るのは、ナトリウムとブドウ糖を含むこと。

小腸には、「ナトリウム・ブドウ糖・共輸送体」というのがあり、ナトリウムとブドウ糖がペアで吸収。

この前のブログでも説明したけど、それに引っ張られて、水も吸収されるというわけ。


通常、水分は、主に大腸で吸収される。

でも、ノロになると、嘔吐や下痢で、大腸で吸収されるまでに、出されてしまう。

小腸で水分が吸収できるというのは、ノロ患者にとっては、好都合!


まあ、普通のスポーツドリンクでもいいんだけど、やっぱり専用の経口補水液は、ナトリウムとブドウ糖の濃度が、理想的だね。

といっても、見た目は、普通のペットボトル入りスポーツドリンクと同じ。

値段は、ちょっとだけ高めだけど、ノロの苦しさを考えれば、おすすめです。

ナトリウムの人体での機能については、「元素周期表で世界はすべて読み解ける」(光文社新書)の第3章の中心テーマとして詳しく解説しているので、こちらをご参照ください

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